「緑の家」の非常識
7月15日に見学会で床下暖房を終日可動

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このサーモグラフィーは昨晩の「小新西の家」の床下の温熱環境で、これを見た瞬間これは暖房をつけなければならないと直感的におもったので、昨晩から床下暖房を27度でONした。

床下エアコン暖房は夏も使うと超低湿快適
2017年 5月 緑字追記  床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが...
2016年のブログから 夏の床下暖房ON

このブログの常連さんなら「そうだよね」と思うの事象であるが、上のリンク先の過去を知らない読者さんなら何故こんな梅雨末期の夏に(しかも最高気温30度にもなる日に)暖房をONするのか?と首をかしげる人もいる。とにかく床下暖房を14時間くらいして撮った証拠写真はしたのとおり。

絶対温度表示が正しいと思わないが、床裏200mmで28度くらいはあったので概ね正しいだろう。スラブ面(床の最下面)は26度なので少し温度が上がっているし、まぎれもない床下暖房状態。

実は昨日午前中の小新西の家の2階の温湿度は23度でRH(相対湿度)70%近くあった。この原因は完成後直ぐであるため工事水が残っていることではなく、使用しているエアコンに再熱除湿機能がないためである。外部の環境は梅雨空でほとんど日射はなく気温も27度から28度どまり。しかも簾も行っているので、冷房負荷が少なく、再熱除湿運転以外は除湿ができていない環境であった事が主原因。そこでエアコン個別の再熱除湿運転ではなく家全体で再熱除湿運転をすればよいと即決し、昨晩から床下エアコンは暖房運転で27度設定、1階2階に一台ずつあるエアコンは23度で除湿から冷房運転に切り替えた。

そして今日の朝来てみると、

1階は23.3度RH62%、2階は23度RH(相対湿度)63%になった。このRH(相対湿度)の数字だけ見ると63%で低湿度では無いように見えるがそれは室温が23度と低いためで有り、27度の空気に換算するとRH(相対湿度)50%丁度となる。27度50%なら理想的な空気質である。

23度63%も27度50%も露点は同じ15.6度前後で絶対湿度も同じ12.9g/m3。つまり乾いている空気である。

2階の床温度も24度近くまであがり室温も24度とまさしく「緑の家」の冬の室内環境の再現となる。本日お見え頂いた皆様には真冬の「緑の家」の環境と梅雨時の「緑の家」の環境を一緒に体験することができた(そもそも同じ)。ただ言えることは床下暖房後15時間経過してようやくある程度温度があがったが、もし床下暖房をONしなければ室温は21~22度だったかもしれない。この点再熱除湿を持つ特に日立では25度でRH50~55%に一日あれば出来る手軽さがある。今回の冷房用エアコンは日立ではなくダイキンさんのため再熱除湿機能がなかった。しかしこのように工夫すれば再熱除湿がない機種でも、家全体で再熱除湿が可能である。家全体は乾いたが・・・

しかし家全体が乾くと床にはってあったヒノキの無垢の床も含水率が低くなり材が若干縮むことで寸法に変化がおこる。すると床の踏み込み音がでるので、見学会では毎回その説明に追われる。その説明の概要は下の動画のとおりであり、「緑の家」では25年間このような接着剤を使わない釘だけの床張りを行っている。その詳しい説明は後日再びご案内するが、まずは動画を見て見学会にお越し頂くとわかりやすい。

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