新潟の家 本物の高気密高断熱住宅にお住まいですか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今日建て主さんとお打ち合わせをしていて、大変びっくりしました。
ご友人で最近最大手ハウスメーカーで家を建てたところ、ウォークインクローゼットでカビが生えて大事なものはリビングに置いていると言うことです。換気扇がないからと他の友人は助言したそうですが、果たして・・・。

最近は猫も杓子も「高気密高断熱」住宅が標準ですよと行って勧めていると思います。無論この最大手ハウスメーカーも高気密高断熱が標準ですと宣伝しています。

しかし、当ブログやHPでご紹介しているとおり

本物の高気密高断熱住宅に住んでいる(生活している)人は住宅業界関係者でもすくないのが実態です。

特に大手メーカーの若手営業マンなんてまだ自分の家を建てた事もないし、またその勤めている会社の家を建てる営業マンも大手では少ないと言われてます。車に置き換えると、車に乗ったことのない人が、「この車は最高です」と説明しているのと同じですね。

大手メーカーの家は50%を切る原価割合をみたら、とても自社で建てる気にならないのでしょうか(50%以上が人件費、広告、展示場維持経費等に使用されます。設計施工一の工務店さんは25~30%前後、施工のみ建設請け負いでは15~20%)が一般的な粗利ですから、それを考えると大手の自社で建てる事に躊躇するのでしょう。

さて、まず本物の高気密高断熱のおさらいから・・・

元々高気密高断熱住宅の目的は・・・

「暖房費用が安価」で「全室暖房」できる性能
ということを目的にして開発された工法です。

つまり高気密高断熱住宅でも、

全室暖房していない家

全室暖房してもお金が掛かる家

は本物ではなく目的を誤ってます。

決して暖かい家が目的ではありません。

暖かい家は当たり前なので目的では無いのです。

おや、・・・冷房は全室でなくてもよいのですか?

との質問があると思いますが、

暖房と違い冷房は個別で行っても家が結露して腐ることはありませんし、冷房は個人の好みに大きく左右されるので必ず「全室冷房」の必要性はありません。しかしエコや快適性から見るとお勧めは全室冷房です。

さて、ようやく表題ですが・・・

本物の高気密高断熱は、所謂次世代断熱基準の1.5倍以上の断熱性があると可能です。例えば新潟県があるⅣ地域でしたら2.7の1.5倍の性能である約1.9w/m2k以上。

決して次世代断熱基準の家では本物の高気密高断熱ではありません。その程度の断熱性では家中暖房すると1.5倍もお金が掛かりますから。仮にSプランの年間暖房費が10万だったら、15万は年間掛かります。すると35年で175万増。これに昨今のエネルギー高騰を加味すると250万~300万の差が出るでしょう。

最初のカビが生えた最大手の家は、「目的であるはずの」全室暖房していないそうです。住まい方も必ず全室暖房が条件とマメーカーから言われた訳ではないため、クローゼットと居間では相当温度差があるそうです。目的を外れて住まうからカビが生えるのでしょう。その理由はここで紹介してます

さて、本物の高気密高断熱住宅では全室暖房や冷房すると今までの常識では考えられない現象があります。

例えば・・・

温風、冷風は人に当てない設計が基本。つまり人のいないところへ温風を吹くのです。その方が快適なのです。ところがそんな家に住んだことが無い営業マンや建築士は、全く考えられないので間違った計画をします。人に近いところにエアコンをつけたりとか、サーキュレターの提案とか・・・←要りません。

実はこれは冷房でも言えます。本物の高気密高断熱で家中冷房をすると、冷風は人から一番遠くにある方が快適なのです。高い断熱性能によって温度ムラが無いので、冷風を感じない計画の方が快適感が上がります。でもこの事は高気密高断熱住宅に住んだことのある人しかわかりません。だから経験したことのない営業マンは的外れな一般的な事しか考えられません。通常シーリングファン(空気を攪拌する大きな扇風機)も必要ありません。エアコンを隅っこで運転させるだけで温度が均一になります(拙宅)。

本物の高気密高断熱住宅は、今までの家とは全く違う性格を持つのです。この事は住んでみないと理解はできません。普通の人は理解できないことは言葉に出ませんし、その現象を否定する感情が生まれます。「私に理解出来ないからこれは正しくない」と・・・素直に「そうか?理解出来ないがそういう事もあるのか」と考える人は希です。

ネット情報で高気密高断熱住宅に対し真逆の情報が氾濫している原因はそこにあります。決して本物の高気密高断熱住宅に住んでいる人以外の言葉に耳を傾けてはいけません。普通の人は経験しないとわからないのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする