やばい屋根 日之出町の家

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角地に建つのでそこからの外観が一番よくなるようにプランを決めた。

新潟の春の訪れと共に、家の上棟が始まります。オーブルでも日之出町の家が上棟を明日迎えます。この山のような形の家・・・

一見平屋に見えますがしっかり2階建なのです。

後ろに見える弥彦山と重なる屋根。

近づくと沢山の木材が使われて密になっていることがわかります。日之出町の家は昔の民家のような屋根形状に拘りました。外見から始まったプランニングで、「緑の家」では珍しい設計アプローチです。建て主さんのご要望は「屋根を立派に大きく」だったので、屋根が見えるように低い位置(1階から)始まって2階に至るようにプランしました。雪国で無ければ、屋根勾配をたてることで屋根を見せるように出来ますが、雪国ではそれができません(落雪は広い敷地と建て主さんの落雪に対する危険了解が必要)。だから屋根を見せるには、低い位置から始めるような計画となりました。

ピラミッド状の複雑な母屋や梁。

外観に合わせプランを入れ込んだので、屋根は複雑になり、構造の通り芯はなんとX方向で31本もある、加工屋泣かせの建物です。

水平面の剛性を確保するため2段重ねの小屋梁と母屋下がりの梁。

小屋の梁も高さが変わり幾重にも重なります。梁伏せ図も何時もよりレイヤー数が2段階増えており、自分でも上棟するまで間違っていないかドキドキします。

何か幾何学形状のような梁と桁構成。

こんな感じで梁が構成されるところも有り、何時もシンプル構造とだいぶ様相が違います。

梁からつり下がるレンジフードの位置まで計算して梁を掛けその上で統一感のあるデザインとする。

あと、事務所内で全て構造設計と図面を書くので構造梁をデザインする事は得意です。こちらは「緑の家」得意の勾配天井のツイン梁。

ちょっとしたデザイン変化を持たせることで「やばい屋根」構造や「やばい勾配天天井」になります。

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