先日基礎のコンクリートに使う鉄筋について最近の問題を取り上げました。
今回は基礎の90%以上を占めるコンクリートの原料について少し調査しました。
本調査の問題提起とガイガーカウンター測定器をお貸し頂き、測定頂いたS様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
最初に・・・
今回の結果は、相対的な数値であって、空間放射線量の絶対数値ではない事と、数値の違いが原発事故でもたらされたものか、それとも地域の特性なのかについてはわかりません。ただ、新潟県内の空間放射線量は概ね0.04~0.06μSv/hの範囲にあります。詳しくは新潟県が調査しているこちらをどうぞ。
先ずはコンクリートの主成分である砂利や砂を阿賀野川流域から採取するAプラントコンクリート工場の測定結果です。
このようなストックヤードに砂利はおいてあります。
砂利の空間放射線量は0.09~0.1μSv/hでした。
写真では見にくいですが、砂は0.09~0.08μSv/hでした。
次に信濃川流域から砂利や砂を採取するBプラント工場です。
砂は0.05~0.06μSv/hでした。
砂利は0.05~0.06μSv/hでした。
造ったコンクリートも0.05~0.06μSv/hでした。
同じ新潟県でも40Km離れたプラント工場には大きな差があります。ただこの空間放射線量なら年間1mmSv以下なので問題はないと言えます。
今回の調査で言えるのは、明らかにプラント工場で差があった事です。特にAプラントでは、普通の地上の空間線量より2倍近い差があったのは少々驚きでした。Bプラント工場から推測すると多分この砂利と砂で造ればやはり砂と砂利と同じ空間放射線量になると想像できますし、地域差はあると感じました。