アルミ既製品庇と現場制作庇

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2024.08.01緑字加筆修正

「緑の家」Bグレードの庇は簾を守るためにある。一方Aグレードは窓上部の雨水保護と取り換えサッシ枠の一部としてある。

先日本所リバーサイドの家に足場外し前の検査で伺った。「緑の家」の外観といえば高基礎の他に庇と簾で象徴されるように庇が標準であるが、近年ガルバニュームの価格があがりまた板金加工全般が高い。そのコストダウンができないかと思って昨年アルミ既製品庇の価格を調査すると、現場制作とトントンか安いと思って本所リバーサイドでは指定した。確かにシャープで良い感じである・・・

しかし、半年でアルミの庇の価格が上がっていてすでに現場制作より高いと思われるので、再び新潟県と長野県ではやはり現場制作とする予定。板金加工の高い太平洋側ではもう少し様子を見て決めたいと思う。

この離れと簾を雨から守る位置がとても良いバランスである。

ところでこのアルミ既製品は耐雪型で且つ簾フックもオプションで選べるのがよく、その位置も「緑の家」の現場制作品と同じくらいで180150mm程度窓から離れたところにある(このシリーズの出寸法400mmの時のみ)

外壁から浮いたように150~180mm離れたところに簾が取り付くことになる。

それもそのはずで同時に設置している「緑の家」簾止め定番のポールも150~180mm(ポールの前後ので寸法)となっており、両方ともYKKAP製なので寸法がほぼ揃う。

実はこの外壁から浮いて離れている事が肝心で、以前アウターシェードをご要望で使った時に窓から50~80mmしか離れないので、窓先が極端に閉鎖的に感じる。やはり左右の隙間も含めこの空間は大事な緩和空間になり、窓より少し離すことがこのような外部遮蔽時の雰囲気をよくするのであると思う。

その一方、Aグレードの庇は外壁に面付けとなるこの既製品アルミ庇やBグレードの庇とは違い下屋納まりと同じようにする施工だから現場制作しかないし、「緑の家」の特徴でもある取り換え枠の部品ともなるので今後も現場制作である。

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コメント

  1. ZAKI-II より:

    浅間先生

    写真は、YKK社のコンバイザーモダンスタイルの出幅400mmかと思いますが、400mm以外は簾フックの位置が180mmではないのでしょうか。

    • Asama より:

      ZAKI-II様

       コメントありがとうございます。

      >400mm以外は簾フックの位置が180mmではないのでしょうか。

      その通りです。400mmがフック位置が180150で、簾止めポールが160150~180mmで丁度良い位置になります。

      CAD図で落とすとポールの前後でぴったりになります。