高気密高断熱住宅(拙宅)の31年目の樹脂サッシの取り替え その8 番外編2 苦労

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家の西側のサッシを取り開けるのにワンルームなので全ての養生が必要になった。

今回の劣化した樹脂サッシを取り替えるのに苦労したのは何時工事をやるかであった。この取り替え話は既に7年前から出ていたが、住んでいて本当に出来るのかが踏み切れない理由であった。

キッチン類は1992年からの業務用厨房キッチンであるが、それでも基本的に家にくっついているので、写真のようにビニールで覆って養生し、大型家具類は一カ所に集め養生した。

大型家具類を木の粉やGWの飛び散る繊維から守るために覆う。

「緑の家」Aグレードで薦めている窓交換納まりとし、サッシの大きさを変えないならこんな養生する必要はなく短期間で工事が終わるが、樹脂サッシの大きさを変えるとなるとプチリフォームと大がかりになる。現在はこの寺泊の家にだれも人は住んでいないのでまだ良かったが、住んでれば毎日のキッチンを使わないわけにいかない。たかだかサッシ交換で仮住まい・・・だから住んでいると決心がつかないことになる。

西側の31年使用した窓は一新されて外壁も取り替える事になったので木の新品色が気恥ずかしい。

工事最後に超大型の小屋裏換気口木製の蓋が開け放せないというトラブルがあったが、直ぐに加工し直して写真のとおり無事終了。現在はこの小屋裏換気の重要性は多くの人から認知してもらっているが、31年前は何故こんなに大きな換気口を設けるのかと何度も聞かれた。当時から「小屋裏換気は重要」と説いて既製品で最も大きな換気口を取付けたが、ここは海の真ん前で冬期の嵐時にここから雨水が小屋裏内に吹き込むことになり、この木製の蓋を取付けたのである。つまり冬は閉じて夏は解放するためにこの木製の蓋はある。

ガラスに写る海を撮る。めっちゃくちゃ強い風雨があたる西のバルコニー窓は外開き。

「当然新たな窓はドレーキップだよね」とおもっておられる方もおおいはず。しかし窓は外開きである。理由は・・・2つ。ドレーキップは外にハンドルがないのでこのような普段よく使うバルコニーの戸としてふさわしく無い。そして・・・なんと言っても冬期の風がこちら側から吹くのでドレーキップだと気密が維持しにくいベクトル側になるため、パッキンが押しつけられる外開きにわざわざしている。外開きの場合、簾の取り付けが難しくなるがサッシは日射進入率が以前のサッシの1/3となる25%程度であるため庇と簾はいまのところ設置せず、日よけのパーゴラも復活するか思案中。

以前のバルコニーの簾仕様。当時のガラス日射進入率は70%くらいで、このようなパーゴラと庇、簾で完全日射防備が必要だった。これはこれで雰囲気はよい・・・。

工事も全て終わりあとは大掃除と再配置だけとなる。

掃除もおわり家具を再配置した室内。東側窓からケヤキの梢と山の緑が見える。
以前より真西側の窓を少し大きくしたので海が更によく見えるようになった。この写真の緑色ガラスの色味はできる限り実際の色として補正はしていないのでこんな感じで見える。

31年前に建築しているが窓から見えるビューが今もほとんど変わらず、Q値1.8w/m2kでまだまだ温熱環境の住み心地もよく、今は別荘のような感じで使う予定だが、今後更に20年ほどこの窓から日本海に沈む夕日をみるつもりである。

2012年撮影。簾越しに見ると黄金の夕日となる。

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