
長野県小県郡に建築中の「緑の家」で青木村の家がほぼ完成した。今月中には登記を済ませあとは残工事を行うだけとなる。県外ではあるが状況によりプチ見学会を4月下旬頃から5月上旬ごろに行うかもしれないが、その時はこのブログ内でご案内する。

2重煙突が青空に向かって突き出て火の入るときが楽しみな様相であるが、もう冬は終わり実質燃焼は来年になる。私は煙突トップにはこだわりがあり、今回つかった単純な円柱型はこの環境と家の外観に似合っている。
otomo vie centの煙突トップは軽い感じのタイプ。 「て・こあ」の煙突トップは重厚なタイプ。右はお風呂用。
それぞれその建物に似合っているところが不思議である。
青木村の家は緑豊かな子檀嶺岳の麓に建築されているが、換気にはダクト式の全熱交換型システムを使い、さらにPM2.5のフィルターを装備する。そう、この穏やかなる環境の春の季節でも窓は基本的に開けないのである。ここって大事なポイントで、家の中の空気は外部の埃や花粉、微粒子を除くので適正な換気量を維持できれば屋外の空気より清浄であるともいえる。そのため「緑の家」のオーナーさんのほとんどは、窓を開けて外気を楽しむことはある特定の時期(数日くらい)※を除いてないといえる。※5月中旬から6月までの休みの日のみ。

先日いつも当事務所が使うAVH-95のオプションである「PM2.5フィルター」を安価でお譲りするとご案内したが、多くのご要望を頂き追加でご用意することになった。よってまた数個残っているので、ご入用の方はご連絡をお願いします。但し、「緑の家」のオーナーさん限定となります。価格は先日の案内のとおり。

本来ならOAフィルターに追加でセットすればよいのだが、当事務所ではRAフィルターにもセットしている。これにより、圧損の偏りがなくなりより負圧になることが解消される。加えて熱交換素子の汚れも穏やかにしてくれる。

これはメーカーのマニュアルにもないが、室内外差圧を測るとやはりプラスマイナス0の差圧が好きで、気分が良い。どうせトイレの換気扇やキッチンの換気扇がONになれば強い負圧になるのが、中性帯であること建物が古くなったときほど気持ち良い空気が供給されることになる。

さてそのRAの汚れだが、RAの通過量は常時100m3/hで、床下エアコンの風量は800m3/hと8倍。8倍の上写真の床下エアコンのRAフィルターを見ると入居後1カ月間の汚れは下の写真のとおり。


綿埃が主であるが、工事中に発生した粉塵が多く、木の屑というより断熱材であるウレタンフォームの粉塵に見える。


床下は施工中も何度か掃除しているが、やはり完璧にできるはずもなくどうしても粉埃がある程度の期間は室内に入ってくる。それをこのエアコンのフィルターで濾して綺麗にするわけだが、エアコンのフィルターはダイキンさんが最も細かい。そのため熱交換部材の汚れも少ない。ただしフィルターは破れやすく一度掃除中に破っている。
その一方24時間換気扇のRAフィルターはほとんど汚れがなく、そのまま掃除すること無しに元の位置にセットして終わった。風量が1/8とはいえやはり床下に近いほうが汚れが多いことになる。ということは、空気中の汚れを効率よく集塵できる位置は床にちかいところであり、床下エアコンのフィルターは冬季のゴミ集塵機としての機能をもつ。