今日の17時頃の事務所の温湿度です(外気は17時で28℃~11時で32℃)。
室温29℃で湿度54%・・・
この環境で仕事(パソコンに向かう作業)で、シャツ一枚では丁度よい感じです。
エアコンは5年ほど前の家庭用ルームエアコン2台で、両方とも「冷房モード」設定。除湿にはしておりません。1台は東芝製でタイムリーに消費電力がでておりますので、そこから推測すると部分負荷率(定格に対する出力)で大凡0.5~0.7くらいです。このエアコンは部分負荷率0.5~0.7でも冷媒温度はある程度下がるようで、結果上の写真のように湿度も下がるようです(ここが重要です)。
数年前からこのブログで申し上げておりますが、1台のエアコンに負荷を高くするようにすると、顕熱比SHFがさがり、除湿量が増えます。
ではどうやって負荷を高くするかと言うと、家中冷房をエアコン1台~2台ですればよいのです。その時にエアコンから吹き出される風が、人にあたらないようにする・・・つまりエアコンの配置が重要なのかもしれません。家中冷房にしないと、湿気が非冷房室から大量に流れ込み、いつまで経っても湿度は下がりません。
事務所では人がいないところのエアコン(4台の内2台を稼働)を使います。きっとここがわからないので、大きな部屋で使うと、負荷が増える事で冷風が多くでて、それが人にあたるので嫌がられるのでしょう。すると今度は小さく空間を区切り、エアコンの負荷を下げる・・・。すると冷媒温度が上がり顕熱比が100%になり、湿気をとらないモードとなり暑いので設定温度を下げる・・・すると肌寒い室温になってしまう・・・これが悪循環です。
是非エアコンを設置するときは、人のいないところに吹き出すような配置を最初から考えて下さい。そして勇気をもって家中冷房を・・・。
「緑の家」では過去そのように全て計画しているので当たり前だと思っていましたが、巷ではわざわざ人が常時いるところに取り付けてしまいます。これがそもそもそも間違いだったのですね。人がいないところに取付ける事が重要なのです。
コメント
エアコンが動いているのに、ドレンパイプから水が出てこないなぁ不思議に思っていたのですが、こんなところに原因があったのですね!勉強になりました。
pika様
コメントありがとうございます。
早速ですが、
多分うまくいかないとおもいます。
1.リターンがうまくとれない。
これはエアコンが暖かい空気を吸わないと熱交換率が悪くなるばかりではなく、ショートサーキットなどで誤判断をして冷媒温度が下がらず、これにより湿度も少なくすることができません。
2.天井面が高湿に
こちらは結露の危険性がありますので深刻です。
上の2つの理由で多分うまくいかないと想像できます。
専用のエアコンで行うか、ダクトなどのシステムが必要になると思います。
小屋裏を収納として利用する場合に、屋根断熱として小屋裏にエアコンを設置して、各部屋、廊下の天井にスリットを設けて、冷風が下りてくるように出来ないものかと考えますが、いかがでしょうか?直下のフロアーにしか対応しないかもしれませんが、天井面の温度が下がることも期待してしまいますが、どうでしょう?
暖房向きではないかもしれないので、暖房は別途で対応することが必要になるでしょうが。