長岡市の「緑の家」 完成前チェック その2 優しい色の室内

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真っ白の家にある北側のピクチャーウインド。空間の抜けで南側が見える。

窓回りが特殊なAグレード。Bグレードの「緑の家」でもAグレードの窓回りは採用したのがこちらの「緑の家」。この特殊性は外壁を壊さなくとも窓交換が可能なことである※。

※一般的なサッシカバー工法とは違い既存のサッシと全く同じ寸法で交換可能な方法。サッシカバー工法で後悔する主な理由は、窓のガラス部分が小さくなることや、足元に段差ができること、そして断熱性能が期待通りにならないケースがあること。特に、既存の窓枠をそのまま利用するため、ガラス面が上下で約7cm、左右で約5cm程度小さくなることが多く、窓が小さくなることや採光性が低下することへの不満につながることがある。断熱性が不十分で逆に結露が悪化するケースも後悔する原因になる。

AIによる引用説明

上の写真の窓は室内から見ると下の写真部分にある。

階段壁の向こうに窓があり、部屋の視線をそこで止めないような窓位置。

この窓のある部屋の吹き抜けは階段室も含めると10.5帖になる。

いつも思うが「緑の家」の無し内装色は淡く優しい感じ

このように大きな吹き抜けがあるが、この大きさの吹き抜けでも耐雪2.5mで耐震等級3(地震地域係数0.9)でクリアーする。雪の降らない関東なら二ランクあがる耐震等級5(そんな基準はないが等級1の2倍の地震力に耐えるとして)となり、雪が降っていないときに地震が来れば最強の耐震性能の家だろう。

耐震等級3のまま地震地域係数を0.9から1.5と50%増しで計算させてもエラー無し。つまり耐震等級3の家より1.5倍強い地震力で構造計算させてもOKだから驚異の等級5相当。

さてハード的にはこのようにめちゃくちゃ強い家である。一方内装、間取りでは・・・いつものように素材のままの優しい色である。

一番目につくシンク前板は杉の無垢板である。当然天板はSUSの一枚物。レンジフードの表面も前板と同じ杉の無垢板を奢る。

キッチンは造作で大変シンプル。これなら通常高価になりがちな造作キッチンでも、システムキッチンより安価に提案が可能。ここからのアレンジは建て主さんの工夫やお好みにより進化するだろう。

キッチン壁は本物のタイルに拘り、樹脂や新建材(キッチンボード)の類は一切排除。

このキッチン後ろの空間が広くて勉強机にもなるカウンターもある。収納棚は持ち込み家具によるとの事。

キッチン3.5帖越しに奥に見えるパントリー兼事務机を持つ2帖で合計5.5帖のキッチンスペース。右側に見えるのが玄関につながる階段。

優しい色の中で今回のインテリアで最も特徴的なところはここ・・・。

吹き抜けにそのまま露出した2階の手洗いカウンター。2階の天井高が2.25mなのでエアコンの設置位置に苦労しておりその配管隠しなどがそのまま意匠にあらわれる。また昨日紹介した金属排水管もそのまま意匠としている。

吹き抜けに突き出た手洗いカウンターである。ここに立つとコーナーサッシから迫力のある景色が見える。当然このカウンター奥にロールスクリーン等設置することで夜間の視界は遮断され、窓にカーテンがなくとも最低限のプライバシーは守られる計画。

冷房バッファー空間も兼ねる2階ホール

換気はダクト式の全熱交換型換気扇で、この低い天井高で換気空調計画をよく考えたと思うくらいエアコンの設置位置はアクロバットだが、メンテナンス性は逆にとても良好である。設備機器はメンテナンス性が良くなければ意味がない。

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