昨日アップするのが忙しくて出来なかったので1日遅れのアップです。
第一セッションの浅葉さんのお話し
高崎の今日の最高気温は33℃だそうで、新潟から見るといきなり真夏になっております。
そんな中、講習会・・・それもエアコンで何ともよいタイミングです。但し冬の話もあり少し暑そう・・・。
実は高崎駅で降りるのははじめて。何時もは通過するだけの土地だったけれど今日はしっかり6時間以上は滞在します。
今日は研究者としてお話をし、質疑は実務者である専門家とし質問をお受けします。研究者と実務者を分けるのはとても大事で、
研究者は自分の思うことを好き勝手にお話しできますが、実務者になると違います。私の場合実務者とは「建築士」のことで、国からその資格を認定され、その免許を使って報酬を頂くので法律に乗っ取った話をし、更に判断が明確に求められます。例えば・・・
家の空調(冷暖房)は家庭用エアコンで行ってよいか?
と聴かれれば、わからないでは家の設計はできません。しかし研究者は「まだ未確認な影響が大きく良いかどうかわからない」・・・といえるのです。この違いわかりますか?
例えば医療に置き換え実務者のお医者さんに聞いたとします・・・
「車の排気ガスは健康に悪いと聞いてますが、車のない所に病院を造る必要がありますか」
聞かれれば、実務で専門家のお医者さんは、
「いいえ、病院は車のあるなしに関係なく、必要な時と場所につくります。確かに排ガス自体は有害な成分があると思いますが、だからといってそれだけで病院の設置場所を決めるものではありません」
といいます。しかし環境問題の研究者(医療)は・・・
「確かに体に悪い成分があります。できれば車のないところに造る方がよく、今後の研究調査によって明確になったら判断できると思います」
と答えるかもしれません。
研究者はその専門分野のことだけを深くとらえ、他のことは関係なく自由に発言できます。一方実務者の専門家は国からの医師免許によって自身の報酬を得ており、その時の法律を遵守して、そのほかのことは国の指針や提言、また論文などの情報を元に総合的に判断して結論を出します。結論の先延ばしはできませんし持論だけの主張はできません。ですのでここ(立ち位置)を踏まえない議論は無意味に近く、かみ合うことが難しいと言えるでしょう。
さて今回の第一セッションの日本ボレイトの浅葉さんのお話を少し詳しくしたいと思いますが、今日はここまでで次回とさせて頂きます。
コメント
poruko様
そのとおりだと思います。
特に poruko様を取り巻く環境はその事そのままなのでしょう。
毎年最適解を研究探索される事に敬意を表したいと思います。
実務と研究の違いは、技術と科学の違いに似ているような気がします。科学者とは、現象や仕組みについての唯一の絶対解を求める行為をする人、そして技術者とは必要とされる現象や仕組みを行うため、与えられた条件の中で科学的な知識や工作技能,そして過去の経験を駆使し、現時点での最適解を求める行為をする人だと思います。ですので50年前の中学の技術の時間では、その時点での最適解である真空管の勉強をしましたし30年前にはトランジスターの勉強、そして現在ではコンピュータを学ぶなど学習内容は他の教科と比べるとてき激変しています。最適解が変化すること、これが技術の進歩であり本質なのだと思います。さて現在、我が家のこの時期における除湿の最適解は何か?考えながら扇風機やエアコンの温度設定や風量を調節しつつ梅雨時期を過ごしています。