道路側は西であえて窓を設ける必要性が無かったので殆ど木の外壁のみ。
上り梁とハネダシ梁の組み合わせで柱を無くした玄関屋根。これは見た目だけでなく必要無い基礎とスラブの削減を行ってコスト圧縮を行っております。
「緑の家」ですが、最近の「緑の家」と違うのは・・・
床材料です。
今回は2年前に日之出町の家で使った「オーク」です。これは建て主さんがヒノキのあの木らしい匂いがきつすぎて自分には似合わないからだそうで、このオークの方が好みだそうです。無論オークは堅木(広葉樹)なのでオイル拭き取りが必須です。なぜか?は過去のブログにもあります。
オークは大変堅い木なので、椅子で引きずっても殆どキズがつきませんから、ハードに使う場所でももってこいの素材で、古今東西床材の王様として扱われております。一方デメリットはその堅さゆえ、素足で歩く「緑の家」ではヒノキより足が疲れる場合がありますし、価格が1.6倍になる事でしょう。それを差し引いても巻甲の家ではデザイン性もさることながら、先ほど説明したとおりヒノキのように強い木の香りがないのが良く、2年前のこちらの見学会内部の印象が一番良かったとの事で決まりました。
また巻甲の家ではダクト式の全熱交換型換気システムとなっており、その静けさと空気ムラのない換気は特筆に値します。一方何時ものセパレート型全熱換気システム(ロスナイ)と比べると、イニシャルコストが高いこと、30年後のダクトの取り替え等がデメリットだといえます。しかしほぼ隠蔽されるデザイン性の良さがやっぱり・・・魅力的ですね。