「 Asama 」一覧

建築は想定条件が重要

5階の窓下部分の写真。ワイヤーがついているのはハコ建築には大変珍しい網戸である。

今日から実質業務開始となる。お盆中は予想外のことでスケジュール変更となり県外の病院に数日伺っていた。その時の病室の窓越しからみたその建物の窓写真である。建物は6階建てではあるが、2階から上の窓には網戸があり、その網戸が万一サッシ枠から外れた時のために落下防止用ワイヤーのフックが全箇所取り付いていた。

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スノコ張りの木の外壁に思うこと

赤矢印の112と240で外壁と外壁開口部、取り付け部の漏水が半分以上を占め屋根より多い漏水。出展元は国交省HP。

今日の話題は屋外の外壁すのこ張りについてである。ちょうどこの記事を書いている途中にタイムリーなコメントまで頂いている。

建て主さんは知らないかもしれないが、業界人は屋根からの雨漏りより外壁全般からの雨漏れが多いことを知っている。上図左は瑕疵担保保険が使われた漏水部位の割合だが、屋根より外壁およびそれに付随する箇所から雨漏りが半数以上あり、屋根より相当多いことがわかる。データは短期間であるが肌感覚でもこんな感じを否定する業界の人はすくないはず。

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可変透湿気密シートとホウ酸塩塗布

矢印部分の白く粉を拭いたようになるホウ酸塩処理(全部分塗布)。

以前から可変透湿気密シートには疑義がある。当然すでにそれなりの年数を経ているのでそろそろ検証をしっかりと行う時期に来ているし、できるはずなのでぜひ行って頂きたい。当然一義的にはメーカーが行うべきだが、本年度から法律で実質高気密高断熱を推進して義務化していることから公共研究機関でも行って頂きたい。

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広島市の「緑の家」クロス通気の無難さ

眼下は海の上の千切ったような雲。海面の反射で光が下から当たる見え方と横から当たる輝きで美しく、海面上の小さな積雲が徐々に積乱雲になるのか。

近年は1年で10回ほど飛行機にのって「緑の家」の工事監理に伺うが、窓から見える雲の造形に目を奪われることに飽きない。特に荒れた天候程楽しい。

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酷暑のこの夏、エアコン故障問題は微小

昨今の家庭用壁掛けエアコンはすぐに故障する。この原因の多くはスローリークである。「緑の家」でもこのスローリークは9年前に発覚した。それから一生懸命原因を調査し対処方法を研究した。その結果は今はこのスローリークで大きな問題になることはもうない。

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情報の受け取り方・・・米騒動の続き

ヤフーニュースのプリントスクリーン。政府が最初に国民に謝罪しないのかが不思議。しかもコメの需要が拡大して足りなくなったとの事?どこで需要が急上昇したのか明らかにしてほしい。

昨日ようやく農林水産省が「米が足らなかった」ことを認めた。あまりにも遅すぎる謝罪である。しかも本来なら政府が国民に一番最初に謝らなければいけない立場なのに、なぜか政府でもない党の部会で先に謝罪するこの不思議さ。まるで政府は農林水産省に騙されたといわんばかりのパフォーマンスともとれる。

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超高気密住宅なら窓取替え仕様必須

サッシの取り替えが必要な理由はもう15年以上前から下のとおり申し上げている。下は20年経た時の樹脂サッシのこと。

新潟の自然素材の家 論より証拠 20年経た樹脂サッシ
先日、「これからは樹脂サッシだ!アルミ樹脂複合サッシは賞味期限間近品だ!」と宣言しました。そうしたらその記事に貴重なコメ...
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2025年建築学会大会梗概集から その5 バイパス回路有の熱交換換気扇

私はとても運が良い。先回このブログでパッシブクーリングについての意見を書いたが(バイパス回路を持つ換気扇の優位性はLCC又は経済性。)、それに関する報告がある。報告者は国の基準をつくる方のグループなので上のブログと何らかの関連はあるだろうと思っている。

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今、日射遮蔽が大切なのになぜドレーキップ型サッシを使わないのか?

先日HEAT20さんでは新たに「夏期熱負荷等削減の提案」をおこなったとブログで案内したが、その際大きな役割を占めるのが外部日射遮蔽物の設置である。この設置が最も簡単なサッシ形態としてドレーキップ窓がある。その理由は以前下で説明したとおり。

「緑の家」の窓について 1 <br>ドレーキップ型(内開き)を10年以上使い続ける理由。
「緑の家」の窓の9割以上はドレーキップ型(内開き)となる。ドレーキップ型がどうしても使えないときに引き違い等となる。下...

その一方ドレーキップ型のサッシが今後手に入らない時代が来るのではないかということを危惧している。

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築130年のotomo vie cent リノベ その61 古民家リノベは 楽し

この真正面の2本の柱間に小屋裏に行く梯子がかかっていた。

土間キッチンが中心となるこのotomo vie centのリノベだが、その土間コンクリートを打ち込むために一度は外した小屋裏階段を再び掛けなおすために、以前床だったところに台をつくる。これは毎週定休の月曜日の奉仕と趣味でもある。

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「緑の家」では特別色「白」のデザイン

いつものコーナーサッシを持つ明るい「緑の家」。

昨日長岡市千代栄町で建設中の「緑の家」の足場外し前のチェックに伺ってきた。千代栄町の家は今回のGX補助金を「緑の家」の中では最も早く取得した。性能はBグレードにもかかわらずUa値0.22w/m2kで等級7を余裕で取得し、耐雪2.5mで耐震等級3も取得(長期優良住宅認定)している。

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時間(トキ)での変化と想像性。

真ちゅうの色が同じように変わるために、プレートを一度外し酸化を促進させた。

「仮説 カビが家の寿命を決める」を唱えてから早10年。昨日古民家や古い家も含めたもリノベーションは住宅に向かない。その理由はカビ対策が難しいから。とのブログを書いた。都市部など地面からの湿気がなくヒートアイランドになる地域にはあてはまらないかもしれないが、古民家が残っているような少し田舎のような土地ではほぼあてはまるだろう。

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提言17 今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心。

① 超高断熱はCO2削減ではなく、将来のエネルギー高騰時のため。2007

② 原発は廃棄物処理ができないから反対。2009

③ 関東以南では熱交換換気より高効率エアコンで回収。2010

④ 温暖化防止(特に地球に優しい)の美麗句はやめて、大事に精神を。2009

⑤ 少子化対策は必要なし。それより少子化でも経済が回るような政策を。2010

⑥ 家の長命化は「サッシの取り替えの納まり」から。2009

⑦ 日本では家の超長命化(超長期住宅)は目指さない。2012

⑦-2 フラットスラブのべた基礎が標準 2013

 風呂換気扇は不要になる 2013

⑨ 超高断熱の家にはドレーキップ窓が基本 2014

⑩ 通風はカビの危険増(新潟の基礎断熱の欠点)2015

⑪ 網戸必要無し 2015

⑫ 家の性能が下がるので24時間除湿をする。2016

⑬ 「日中の通風(風通し)では室温は下がらない」2018

⑭ (予言だが )エアコンはバックアップが必要になるが代用 2018 

⑮ お風呂、トイレに窓はいらない 2020

⑯ 空き家の傷みを抑えるためには換気を止め除湿する事 2023

⑰ 今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心。2023

上は過去20年の「緑の家」の提言

建築から離れた提言の②と⑤を除くと、上のいずれの提言も時代の一歩先をいく思考によるものと自負できる。18年前から始まった「緑の家」の提言シリーズは17題目として2年前から唱えている「今後の窓ガラス選定は紫外線カットが中心」としたい。

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100%! 垂直の上がり具合。

昨夜19時10分で打ち切りとの記載。

GX型補助金は予算を使い切ったようである。まさしく垂直の勾配だった。申請できなかった皆様には追加の補正予算が組まれることを期待する。



花火大会の日は駐車場を開放とグーグル地図で勝手に「閉業」

7月26日の三条夏祭りで花火大会は、事務所から徒歩5分くらいの場所で行われ、お子様連れでも歩いて会場へ行ける。そこで最大4台くらい止められる事務所の駐車場を開放します。申し込みは入りませんが、当日埋まってしまっていたらご容赦ください。ご連絡頂ければ取り置きしておきます。駐車場所は下の4台分でスペースのため駐車スペースはお守り願います。

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続・大変な疑問・・・が収束。基礎断熱の熱損失はAグレードが凄く良い。

大変な疑問・・・基礎断熱の熱損失
また事務所内では騒然となっている。 明日から改定される外皮熱貫流率UA値の計算方法。ところがその計算方法...
大変な疑問・・・基礎断熱の熱損失 その2
4月01日に一部修正 結局以前の熱貫流率で基礎断熱を計算できるらしい。このドタバタ騒ぎは一体何だろう。 「...
続・大変な疑問・・・一年ごとに変わる基礎断熱の熱損失
ちょうど一年前にある疑問で下のブログを載せた。今読み返しても「良文だな」と手前味噌である。 しかし一...

4年前から過去3回にわたって続いてきたこのシリーズもようやく収束の気配。上のリンクは過去3つのブログであり、この話題を知らない人は是非読み返してほしい。そして先月の終わりにこの基礎断熱の件で建研のHPに改定版が上がっていた。それによると・・・

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HEAT20の夏期等熱負荷の削減の提案と外付ブラインド評価の疑義 その1

HEAT20の報道資料より抜粋

(一社)HEAT20のHPに行くと上のPDF文章のリンク先へ行ける。そこには「夏期・中間期を対象とした高みの目標は存在しない」とある。確かに現在の夏期の冷房負荷を検討するための外皮計算では、最も影響を与える窓の日射遮蔽(侵入)が甘くこの新潟以南の本州地域がηAC=3.0~2.7以下となっているだけである。しかし問題はそこではない。

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胎内市の家 スタディ模型完成

平屋らしくシンプルの美しい寄棟の屋根。ほぼ真南側にアプローチの道路。

建て替えとなる「胎内市の家」のスタディ模型が完成した。先のブログの大阪の「堺市1545の家」より少し早くできたのだが、県内の計画のためご説明したいので手渡となり事務所で待機中。

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構造の安全性確認書類と模型製作の道具

2025年の4月から一般的な2階建て木造住宅では、確認申請で構造の安全性の確認を行政がチェックする事になった。この為構造計算を行って安全性を確認した旨の証明書を建て主さんに提出することになる。上の書類は確認申請が下りた時の確認済み証に一緒に添付されるもの。

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網戸無し住宅、暑さは露点温度!からもう10年

網戸を廃止してからもう10年経過。今ならようやく受け入れられるこの提言は、もう10年前の2015年の下のブログで宣言。

提言11 網戸必要なし。
網戸がないとこのような内外の繋がりが出来るがこの事では無い。(2002年の「緑の家」) ええーーと、、 今後書く図...
2015年に提言11として「網戸は必要なし」と宣言した時のブログ

10年前はまだ通風が省エネで推奨されていたので、このことを提言した時は結構大変な逆風だった。今、通風推進住宅はどこへ行ったの?シレっと様変わりする住宅業界である。

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専門分野と情報取得

近年無料で得られる手軽な情報源として、ユーチューブをはじめとする動画や、短文のX等をはじめとするSNSで触れることが多いと思う。私はSNSが自分に合わないので行っておらずほとんど触れることはないが、動画は勝手に紹介もされるのでそのプラットフォームに視聴することもある。そこでいつも思うのが、同じ内容のテーマでもその動画によって様々な論評があるので、受け取る側はとても大変だろうとの事。時には真反対の評価となっていることもある。

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ジブリのような夜景

銭婆(ゼニーバ)へ行く道のよう・・・クリックで大きな画面。

敷地の境界にある門灯が照らす輝き・・・。家まで続くなだらかな道。

ただいまーと心からいえるような温かさが感じ取れるワンショット。建て主さんから送られてきた一枚である。

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ウエザーリングとカビ、地衣類

毎度おなじみの55年以上経た木の外壁で南側のアップ

上は55年経た古い木の外壁(南面)である。「緑の家」ではよく使う画像である。今まではこの木の黒い部分を「カビ」として説明していたが、これはカビと藻類がドッキングした「地衣類」であるらしいというがわかったので訂正する。

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