昨年のリーマンブラザースの破綻から世界的な不景気となり、日本も景気が大きく後退しています。大手会社はようやく景気が上向き兆候がでたものの、地方の中小零細企業はなかなか明るい話がありません。
特に建築業界も悪く、新聞紙上で中規模の建設会社や住宅会社の破綻が伝えられております。確かに10年前のバブル直後は超大手ハウスメーカーの破綻もあったくらいですから。
最近聞いた話では、
「住宅の新築工事を契約したその月に工務店が倒産してしまい、その契約金1200万がなくなった。いま処理をしているけれど建物は始まったばかりなのに・・・」
という話です。一般工務店さんのお支払いは本来なら、ほとんどが出来高払いという現場に見合った金額を払う仕組みです。確かに着手金は慣例で1/4になる工務店さんもありますが、これも話し合いで出来高払いに変更可能です。
また、こんなご時勢は「住宅完成保証制度」という保険を利用するのがよいと思います。私共も今後はその保証に入る又は入っている施工会社を薦めて行くようにしたいと考えてます。
ただ保険ですから当然「掛け金」が請け負いに金額に上乗せされます。多分一軒当たり6~12万になりますので今まではあまりお勧めしませんでした。が、このご時勢、私どもでもどの施工会社がいつ倒産するということはわかりません。住宅の請負契約は金額が大きく、損害が大きいのでやはり転ばぬ先の杖は必要で、仕方のない経費だと考えております。
ちなみに「完成保証」とは・・・
契約してからその家が完成するまで、仮にその施工会社が倒産しても、保険会社が次の施工する会社を見つけて、金額増がおきないのように完成させるという保険です。建て主さんにとって面倒なことがおきにくい保険です。無論財団法人が保険窓口です。詳しくはここです。
当事務所もこの秋より景気の影響を受けつつあります。が、そこは専門の設計事務所の強みで、仮に廃業があっても倒産がない仕事が設計事務所です。これは税理士事務所や設計事務所等は商品や物品を仕入れて売るという形態ではないため銀行からお金を借りる行為がないので、所謂「倒産」が普通(大きい会社は別ですが)はありません。
また、建て主さんにとって成果物納入後のお支払いがほとんどなので万一何かあっても被害は最小限度で、そこが施工会社と違うところです。
こんな話題ではこんな時期にもっと寒くなりますので少し楽しそうな明るい話題を。
今週の22日(日)に寺泊の拙宅の近くで私がお手伝いしている無農薬、無肥料、無耕作不耕起の自然農風の「スパイラル・ゲイト」で「芋ほりとさつま芋づくし」を行います。一応お子さんには芋ほりを、大人にはゆるい時間を過ごしてもらおうということで、妻が企画開催します。もうちょっと余裕がありますので、ご興味のある方は、お問い合わせください。
最近拙者が特にナチュラル指向にはまっているのは・・・このガーデンのせいですね。ゆっくりした時間ですごして頂きたいので、午前中の芋ほり以外の時間の決め事はありません。ここにその企画のリンクをおきます。
一応天気予報では曇りとなってますが、晴れる(雨と風がない)こと祈ってます。
ちなみに不耕起とは、その名のとおりで土を耕しません。表面の雑草を削りとる程度です。後は植物根によって数年かけて土の奥からふかふかにする農法のことです。凄い手抜き農法(笑)です。と思われがちですが、実は一番土と植物との対話が必要な農法です。
写真がその畑でとれた芋です。しっかりとした根ですね。当然虫食いに弱い品種や肥料がないと育ちにくい作物は植えません。多少虫がついても大丈夫な品種(数は多く取れない)や、昔から日本で育てていた作物が中心です。もともと素材が持っていた味がします。
潮風が先週大変強かったので、現在の地上の作物が塩もみ状態ですが・・・でも芋はお楽しみです。
2009.1120誤字等修正しました。