デザインと安全性。せめて違法な階段撲滅。

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日経ホームビルダーや日経アーキテクチュアーの発売元大手の日経BP社の記事は時折深く考えさせられます。今回もそのひとつです。(全文を見るのに無料会員登録が必要です。)

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090714/534038/

階段で子供を抱えた女性が子供が動いたはずみに、手からこぼれ手すりを越え十数メートル落下し子供が死亡した事故です。普通ではありえないことがおきましたが、階段は屋内空間では非常に危険な場所です。

当事務所の階段の手すりの高さは80cm程度です。特に高くはありません。もし住宅でなく不特定の人が利用する建築物であっても110cmです。しかしこの110cmの高さがあっても今回の事故(事件ではないと思う)は防げなかったでしょう。悲しい事故です。法律の基準を守っていながらでも事故はおきます。階段はお風呂と並び最も重大事故がおきやすい危険場所です。お風呂の危険性は、小さい子供のいる家庭以外なかなか実感できませんが、階段の危険性は、ほとんどの方が一度は「ひやっ」としていると思いますので、わかると思います。しかしそんな中でも、いまだに片側に壁や手すりが存在しない危険な「法律違反」の階段を堂々とホームページに載せている建築会社があります。かなしい事です。既に数年前以上からこの話題をHP上で公開してますが、いまだその会社のHPでは法律違反の階段が堂々と大きな写真として載ってます。小さな会社なら指摘はしませんが大きい会社です。こんな重要な部分を違反する会社の建物は他の部分でも・・・違反(偽り)しているでしょう。また間違いを平気で否定するでしょうね。くわばらくわばら。

話は変わりますが、上の日経BPのHPには、トーメイなガラスに衝突して亡くなった子供の記事もあります。トーメイなガラスがないものと思ってぶつかった経験はありませんか?実は私はあります。ですので室内でトーメイなガラス戸を使うときはアイポイントを必ず貼ります。最近は室内戸のトーメイのガラスの設置自体がありませんが・・・。ちなみに米国のほとんどの州で、ある一定以上の大きさの掃き出し窓(テラス戸)には、強化ガラスの義務付けあります。子供を危険から守る法律では徹底しています。これは日本でも必要かも知れません。

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