「 2009年06月 」一覧


新潟 「緑の家」の先見性②

赤字2009.07.05加筆

びっくりしました。この記事。これは日経ホームビルダー2009年7月号に載っていた記事です。記事で広告でないところがミソですね。

これはドマカラという商品。建材では大手の城東テクノ(株)さんが販売しはじめたもの。

内容は6年前から採用している「緑の家」の玄関土間工法のプラスチック版そのもの。

コンセプトも同じ「対シロアリ」。

とうとう大手がここが白アリの弱点と気づいたようだ。喜んでいいやら悪いやら。でも確実に建て主さんのために良いことだから拍手。

緑の家はすごいよね。こんなことをもう数年前から標準施工・・・。と手前味噌モード。他の建設会社さんは写真左の左が普通。家の中に土があるのは気分的にも嫌だしね。

下の図は「緑の家」の玄関詳細図。皆さんマネしてください(更にオーブルは進化しますから)。但しこれをまねた場合、自分で考えたということではなく、「学んだよ」という認識で願います。

緑の家はさらにメンテナンスが簡単にできるおまけ付き。これは部材売りのメーカーではできない全体の基礎計画だから・・・。やっぱり大事なのは全体の計画を把握する設計力です。


新潟の住まい 自然素材と手仕上げの家 見学会

先週と先々週に完成した緑の家に引き続き、来月再び見学会です。7月25日(土)と26日(日)27 日(月)と暑い盛りですが是非お越しください。夏休みなので3日間行います。

場所は左のバーの「見学会のご案内」からお入りください。

今日は気温32度。しかしこの家は日射が大きい庇(屋根)で完全に遮断されているためお昼頃でもヒヤッと朝の外気で冷やされた感じが残ってました。これはすごい!!

さて、今回の特徴は、SSプランに近いSプランで、Q値こそ1.6W/m2Kですが、アルゴンガス入り木製サッシ(k=1.6)や床下暖房(床高は1m)を取り入れてます。また外壁は過去の実績も多く、

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/otetudai/sakaetei1/sakae2.htm

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/otetudai/higashiN_K/a.jpg

http://homepage2.nifty.com/arbre_d/otetudai/sakaetei/susa3.html

人気の高い「中霧島壁」です。この壁は骨材に火山灰を使用しており、多孔質で雨水を吸っても通さない自然素材です。

また、薪ストーブや茶室(専用ではありませんが)を備えております。

外観は屋根の出が大きく、水平ラインを強調したライト風のゆったりとした外観で、縦長でかつ揃った窓が上品です。またアプローチを最も大事にしており、玄関戸まで15mくらい続くアプローチに規則正しく並べた柱が端正ですね。

月の間(茶室)にある直径1.4mもある丸窓円窓(丸窓とは言わないようです)と

月と太陽のイメージで造る欄間。その左の柱はケヤキで320mm角。

2階いつものように、小屋組みが見える屋根断熱。オーブルデザインの屋根組みはスッキリと洗練されている(自画自賛)。よく和小屋がそのまま現れている家を見るけれど、どうもいまいち。やはり勾配天井は、垂木小屋が一番しっくりとする。

  今回も職人さんの手仕上げによる外壁。これは中塗りと呼ばれる仕上げ前の状態。よく見るとファイバーネットも埋め込まれ非常に丁寧な左官。


偽装か?長期優良住宅の維持管理計画 国交省は・・・。

この表は昨日の「長期優良住宅の技術的講習会」で配布された資料である。その中の法律で定められた「維持保全計画」の参考例としてあったものをコピーした。

長期優良住宅は、その名のとおり、「よい家を作って上手に維持管理し、長持ちさせよう」という指針でその具体的基準が策定されている。だから性能表示の劣化防止の等級は最高ランクの等級3が条件である。

その仕様は、地面から1m以内にある腐りやすい外周部分の木には、最高ランクの防腐防蟻措置をしなければならない。

最高ランクがゆえに、 巷で自慢げに宣伝行われている「通気工法」だけでは不十分で、通気工法のうえ柱は13.5cm以上にするか、高ランクの薬剤処理が必要。薬剤処理するためには、外壁を貼る前でないと処理は不可能。と言うことは、下の写真のように、上棟後直ぐに薬剤が散布されている。

大手の一条工務店は工場で既に注入されており、その効果は75年と紹介されているが、薬剤業界では30年が常識と言われている。これならまだ納得するが、普通の建設会社が行う一般的な現場散布では5年が保障期間で、効果は10年とされている。10年以上の効果の薬剤もあるが、効果が強いと人間にも影響があるので、10年くらい薬剤が普通である。すると10年くらいで塗布し直しが必要。だから上の参考維持保全方法では、土台や床組みには5年ごとに塗布すると書かれる。しかし、土台と床組みと同等いやそれ以上に外周壁にある大事な柱の根元、耐力壁の根元には、塗布計画がない。信じられない参考例である。これを国が薦める講習会の資料として配布するのだから驚き!!単なる間違いではなく、「意識的に」書かなかったと思われる。と言うのは、写真のとおり、外周壁にきちんと塗布できるのは、外壁がない事が条件。つまり5年ごとに外壁をはずして塗布すると言うことになる。これでは「長期優良住宅」ではない。腐りにくい部分だから再塗布必要ないのであれば最初から薬剤塗布はやめてしまえばいい。信じられないくらい矛盾している。

これは国をあげての「偽装」と言えるのではないか?

国と言うと問題がありそうで・・・一応訂正線を入れます。

もっと詳しくはオーブルデザインのホームページの最新ニュース&コラムでご覧いただけます。


新潟 こだわりの設計者 建築士Jさんのご紹介 

とってもセンスがよくて拘りの家作りのお手伝い(設計工事監理)をする新潟市内の建築士Jさん(設計事務所)のご紹介。何で同業者をご紹介?と思われるかも知れませんが、設計者と建て主さんは呼吸や感性が合わないと「縁」がないことが多いと思います。従ってオーブルデザインでは感性がだめだ(汗)と思われる方はJさんがぴったりと言う場合が多いでしょう。(・_・)エッ….?

Jさんとはもう15年くらい前からのお付き合いです。2年くらい前に独立して設計事務所をされてます。なんと言ってもそのセンスの良さは脱帽です。それを裏付けるかのようにJさんの周りのものはすべて拘りの「物」だらけ。特に愛車のMiniのイングランドのスコットヤード仕様(違っていたらごめんなさい)は、これ一台だけと言うほど珍しい車でかつ洗練されています。そのほかミニ(BMWではない旧式)を所有してます。たしか一番最初の車こそトヨタの初代ミッドシップMR2だったと聞いてますが、それ以後ずーとミニとか・・・。既に顔が「ミニ」になっていると思います。(^-^;

Jさんのホームページはこちらです。

http://www9.ocn.ne.jp/~na-di/


新潟 住まい なぜ今,Q1(キューワン)以下の超断熱を薦めるのか?

昨日夜NHKで低炭素化社会の公開討論が現職環境大臣同席で放映された。討論者は一般市民が中心である。議題は「15%削減・あなたの暮らしを変えられますか?」=「家計に負担を伴っても環境にやさしい行動を取れるか?」である。

最初はCO2の削減で始まったが討論。時間がたつに従い国の本音がちらほら。
大臣は事あるごとに「現在有利である日本の低炭素技術をさらに発展させないと、生き残れない。だから太陽光発電などを積極的に推進」という。つまり、「温暖化対策で環境に負荷の少ない技術をいま発展させないと、国家として数年後から再び始まる原油高騰、将来のエネルギー枯渇対策ができないので、日本の産業、国家が生き残れない」ということ。そしてその赤字の目的部分はあえて言葉にしていない。そのため一般市民同士がかみ合わない議論することになる。確かにはっきり言えば小パニックがおこるかも知れない。しかしそのくらいのインパクトが今必要なはず。

さて討論は、

暮らし変えられる行動を取れる方は「温暖化対策は将来の子供たちのため」という政府の本当の目的とは違う「義」をかざす。赤字部分が意図的に抜いてあるので多くの「行動を変えられる人」は純粋に「未来の子供たちのため」という理由を信じている(か、やはり国と同じ意図的に表現しない)。国も確かに子供たちのために間違いないが、子供は子供でも「日本の子供」のことである。

一方行動をとらない方は、「世界のCO2の4%しか排出していない日本の規制強化より、今の日本の技術をインドや中国、米国に無償給付すれば、世界的に大幅にCO2を削減できると切り返す。だから温暖化対策が目的なら筋違い」

全くその通りである。がしかしそんなことをしたら日本は世界から「自国の技術を無償で差し出すおまぬけな国家」と言われる。そうなれば日本の子供は、資源がない日本国で豊かな生活の希望は薄い。
国家はその国の国民の生命と財産を守ることがまず一番で、次に他国の事を考えるから、独立国家として成り立っている。そうでなければ「国益」という言葉は存在しない。
だからみんなが勘違いしないようにはっきりと赤字の部分を伝えてほしい。決して純粋な温暖化対策ではない。それが子供たちを裏切らないことになる。今の太陽光パネルの設置費補助金(エコポイントもエコカー補助も)は国債が使われる。これは国の借金だから子供たちの資産の先食いということになる。だからこそ正しい情報を伝える義務が大人にはあるのに・・・。と思うのは私だけであろうか?

ある人はいう。「建前と本音があるのにそう熱くならなくても・・・」

でも私は、真剣に地球温暖化対策を学校で習ってくる娘に建前と本音など使い分けられるほど器用ではない。はっきりと「日本は資源がない。だから温暖化防止技術で今後世界に役立つことをし、将来の原油枯渇問題を解決する。だから今率先して温暖化防止に取り組む」  そしてそれとごみ問題や物を大事にすることは別である。

ながーーい前置きになりましたが、前から申し上げている通り

オーブルデザインでは超断熱「Q1w/m2K以下」の住宅を勧める理由は上の通り(原油エネルギー枯渇)であることを伝えている。プリウスのときもそうだった。プリウスを購入している多くの人は、地球温暖化防止がメインで購入している人は少ないはず。温暖化はもう10年前から言われているのに、プリウスはそれでは爆発的ヒットにはならなかった。この爆発的きっかけは、間違いなく昨年のガソリンの高騰である。燃費がよいと言うことは自分にとって経済的に優れている。そして付随してCO2の排出が少ないというよいおまけがついてくると言うこと。だからオーブルデザインもはっきりと伝える。Q1という過剰なくらい断熱性を高めるのは、将来(20年先)エネルギーが高騰しても、冬は暖かい快適な家に住めるための投資。もしかしたら20年ではなく10年先に早まるかも知れない。


新潟の自然素材の住まい 家造りは「わくわく」

つい最近頂いたコメントの中に「家造りはわくわく」というお言葉を頂いた。全くその通りと思う。子供のころから、楽しいときは「ワクワク」する。遠足の前の日や、修学旅行の前の日。初めてのデート。「ワクワク」「どきどき」で眠れない。この気持ちは大人になってからもとても大切と感じる。「ワクワク」するときには間違いがないし、文句なく楽しい。大人になると経験豊富になり「ワクワク」が少なくなってしまうが、それでも娘とデートするときには「ワクワク」した。この気持ちをいつまでも持てるようにしたい。そして一緒に共有できるサポートを業としたい。建築士として。

さて、

昨日、以前お手伝いした家のご相談とメンテナンスに伺った。変わりないお住まいのため、私は4年くらいしか経っていないのかなと思ったけれど、既に5年であると気づかされた。中越地震を体験したその家は、それが遠い出来事のように新築時と変わらずに大切にされていた。ありがたい。家が大切にされているということは、その家族も輝いているということ。床は「あめ色」になっており、ピカピカしている。いまこの家は新築時の「ワクワク」から「癒される、ほっとする」空間としてこれからも大切にされることと確信している。感謝! そしてありがとうございます。


新潟 自然素材で性能表示 正真正銘の耐震等級2の家 完成見学会その2

完成です(見学会詳細は左のバーで選んでクリック)。

キッチンですね。造り付けの棚。食器棚(扉寸法を間違えたようで作り直し中)。天蓋。カウンター。・・・トータルバランスを考えてコーディネイトしました。

わざわざアンティークな棚受け金物です。シンクはFRP製。陶器製と迷いましたが、ガラスコップを落としてもわれにくい素材のFRPにしました。水栓は米国製ですね。レンジフードもカントリー風の物を建て主さんが見つけました。

カントリーやアンティーク調というと木はすべて茶色のイメージが強いが、ここは床の色は松の素地のまま。これでもとっても感じがよい。触感のよさとのバランス。薪ストーブはたっての希望のオーブン付の機種。給気に工夫があります。

トイレの手洗いも雰囲気優先。蛇口は真鍮製で時間がたつと下のような使い込んだ色になる。これがよい。排水管もシルバーではなく銅めっき。時間がたつと水栓と同じような色がつく。するとタオル掛けとすべて色の感じがそろう仕掛け。緑の家は急ぎません。

4年後の水栓の雰囲気。

使い込んだレンガを敷く。

カントリーハウスにつきものの外部バルコニー。照明器具も海外製。

今日はERIさんの「性能表示」の建設評価のチェック。細かいところまで確認をされている。


新潟 自然素材の木の家で屋上菜園のススメ  屋上庭園か?

当ブログに拙宅の「屋上菜園」が登場しますが、いまいちピントこないというお問い合わせを頂きます。

そこで拙宅「屋上菜園」全公開!!(赤面)

上の写真の黒い部分(左側下)が車庫です。その上が屋上で菜園となります。当初は車庫の場所が畑だったのですが、お隣ができ日当たりが悪くなったので10年前に畑を自宅ではやめました。このように街中の家の日当たりはでは、菜園は難しいと思います。

しかし家庭菜園には未練があり、車庫を造るにあたり、当初はただのバルコニーの計画だったところを「ええーい!!実験的に屋上菜園にしてしまえ。ここだったら日があたる」と結構強引に考え、現在の菜園ななりました。階段などはアイアンウッドで作ってます。

これは菜園を2階の本屋から見下ろした写真です。道路より菜園がいかに高いかわかりますね。実は屋上菜園はとても構造的に難しいです。木造住宅では、普通屋上菜園と言っても、屋上の上にプランターなど載せられるデッキのようにして造ります。この間その事例を見ました。しかしこれでは菜園を一年であきらめることになります。それは、水遣りがとても大変だからです。夏の屋上(屋根上)は異常なくらい乾燥します。風や熱が地上より多くなるからでしょう。確かに最近は自動散水機がありますので、これをセットすれば水遣りはまあまあでしょうが、せっかく自然を感じる菜園なのに、水道水バンバンでは、エコではありません。プランターではミミズもすめないでしょう。やはりある程度雨だけで維持できるようにしなければなりません。

雨だけである程度維持できるようにするためには、土が厚く多くなければなりませんが、土は異常に重い物体です。土20cmでも雪1m程度あります。水を含んだ土は20cmで雪1.3m以上にもなります。

だから相当しっかりとした構造でないと屋根が壊れます。

さらに問題は根っこの処理です。この根っこの処理とは、根っこが防水層を壊さないようにしなければなりません。一年草ならよいのですが、多年草、ましては小木等は根っこが深く地中に突き進みます。これについての検証は拙宅が10年以上経ってみないと確実に大丈夫と言えません。しかし今回の構造は

合板28mm+勾配根太+合板12+12mm+FRP防水+カーペット2重+防根ネット+砂利+土30cm

9層のすごい構造ですね。これでも小木の根っこは大丈夫とは思えません(防水層まで4層)。植えないほうが無難です。

が・・・・、畑管理者は「月桂樹」を植えてます。!!(゚ロ゚屮)屮 「守り神」だそうです。m(_ _)m

楽しいものにはリスクもあります。この強風雨の寺泊で何とか20年くらい持てばと思ってます(つまり短命の恐れ)。半分トーメイの屋根があるのは、その海風を防ぐ必須部材です。

でも・・・皆さんも如何ですか?どうせ屋上菜園を造るなら車庫の上に土を入れましょう。結構作物はなりますよ。リスクはありますがとってもお勧めです。20年以上経って万一雨漏りをしたらこのように屋根を掛けるという方法もあります。如何でしょうか?



誠実?過去の公開!住宅会社とは・・・。

実は当HPのトップにこっそりとあるページができてます。それは・・・

「オーブルデザインの家の歴史」

会社の歴史はとても大事です。特に住宅は50年単位で考える、普通の人が一番大きな買い物だからです。そんな流行を追って又その時だけの仕様等数年単位で簡単においそれと家のデザインや性能が変わってはいけません。

いつもブログやHPのコラムで「過去の家のデータを消すのは、過去の建て主さんを消し去るのと同じ。過去のチラシ(宣伝した家)を見せてもらおう!!」と言っていました。それなのに当HPにはその専用頁がなかったのでこっそりと新設しました。って ここで宣言したらこっそりではないだろうと言う突っ込みはなしです。(^-^;  チラシがなくても当HPはずっとデーターを残してあるので見れますが・・・。

9年前(2000年)の折込みチラシ。本当に今見ても全く問題ないというより、すばらしい家達です。と手前味噌モード。


新潟の住まい 自然素材と高気密高断熱の「緑の家」の見学会初日

今日は天候があまりすぐれない中、遠方よりお越し頂き感謝します。

特に見附市、新潟市、そして新発田市からわざわざお越し頂き本当に感謝しております。ほとんど信仰のような拙者の「無塗装の外壁」の話を、皆様あたたかく聞いてくださいました。ありがとうございます。そんな遠方から貴重な時間を割いておこし頂けたその気持ちがとても、とてもありがたいです。

7、8年位前、見学会の度にわざわざ富山県から来ていただいた方もいらっしゃいました。4度目くらいの見学会のとき設計の依頼を打診されたのですが、富山県はやはり遠方、自信がなくてお断りしました。ほんとにそんな遠方からお越しいただける事が言葉に尽くせないくらい感謝です。きっと今はすばらしい家に素敵なご家族で楽しく暮らしていると確信しております。

明日、そして来週と見学会を行います。またすばらしい出会いがあることを願っております。

合掌

写真は無塗装の外壁の3年後のシルバーグレー。愛すべき拙宅と20年乗っている愛車。 緑と共に・・・。


新潟 自然素材の木の家 今日、明日見学会です。

予告していた見学会を行います。詳細はこちらから。ローコストでできる木の外壁をどうぞご覧くださいませ。

来週行われる見学会にも「木の無塗装の外壁」の納屋があります。

最近の新築の換気扇にこのようなシールが貼られてます。今まで見たことがない内容がかかれてます。

「設計上の使用期間13年。これを超えて使用されると発火、怪我などの事故に至る恐れがあります。」

相変わらず日本のあいまいさがありますね。「恐れがある」からどうしろというのだろう。交換?検査?修理?「13年経ったら新しい機種と交換してください」といえば良いのではないだろうか?せっかく良い制度になってきたのに、最後の文言があいまいである。「交換してね」と是非書いてほしい。車だったらしっかりと10年車検時交換とか10万kmで交換とあるのに残念。さてこの制度になったのは以前のブログでお伝えしたこの件のせいかな?と思って探したらやっぱりです。

換気扇の寿命が13年と言うことをどのように見るか?短いか?長いか?家の寿命は誰もが50年ぐらいは持ちこたえてほしいと願うだろう。するとその半分25年が重要な設備(換気扇は法律で設置が義務付けられている)の寿命になるようにがんばってほしいもの。当事務所がSプランに設置している換気扇は、パイプファンという汎用品。価格も1台1万程度で簡単に取替えができるので、今のところいいかな?


新潟の性能表示住まい 自然素材と高気密高断熱の白い壁の完成直前

日本の住宅とテレビで出てくる海外の住宅との空間的な違いは天井高さにあると思う。

日本の住宅は暖房時に効率のよい最低の高さで天井高が決められていたのではないだろうか?田舎の農家に行くと2階建てみたいに見えるけれど、実は平屋という家が多い。決まって天井高は3mを超え、時には天井がなく5mを超える民家もある。本来日本の住宅も天井高は高かった。暖房という文化伝わったとき、暖熱性に乏しい日本家屋は、暖めても暖めても温度が上がらない。これは天井が高いためと思ったのだろう。また高度経済時の集合住宅の基準も大きく影響し、今の天井が2.4~2.5mくらいが普通になった。この2.4mに人が立ったとき、とても狭苦しいバランスだ。これぞ日本の家という感じ。よく洋風にインテリアはアレンジされているが、何か違和感があるときは、間違いなく天井の高さが低いせい。

断熱性能が国の高断熱基準の1.4倍ある緑の家では、天井を高くしても問題は全くない。そればかりか、6mを超える吹き抜けがリビングあるときがある。今回のお宅は洋住宅。なのでその雰囲気に直結する1階の天井高が約3mとしている。写真のとおり余裕のある空間となる。

写真では左官工事、塗装工事の修羅場となっている1階。人の大きさから天井高が推測できる。

前回ご紹介していなかったが、この完全自然素材の「西洋漆喰」を塗って頂いている職人さんの「道具」。様々な「こて」があり、常に2つは手に持って取替えながら塗っている。  できる職人さんは、手際がとてもよく見ていて気持ちがよい。尊敬のまなざしです。


新潟 自然素材の木の家 「木の外壁に塗装なんかしない家」今週見学会です。

外構も完成寸前です。今週の土日に間に合いますね。

今回の「木の外壁に塗装なんかしない家」のシンボルツリーは山帽子です。この「木の外壁に塗装なんかしない家」の重要ポイントは、樹との調和で年月を重ねる家です。

木の外壁を塗装しないには、好き嫌いがありますが、周囲の緑が美しい中で、シルバーグレーの家は映えます。周囲に緑がないときには寂しくなりますので、それだけ自然樹(花等)が重要なポイントです。私がオーブルデザインという会社名にしたのは、「木をデザインする」という意味を持たせたかったのです(フランス語でオーブルとは「樹」を意味します)。12年経ったいま、「樹々に調和する家のデザイン」に変わりそうです。木で造る事がなくても、周囲の木になじみ調和すればそれでよいという気持ちにもなっています。だから決して奇抜な外観ではなく、家自体は目立つことなく、とはいっても端正な外観でなければなりません。現在の「環境」を大事にして緑に感謝する気持ちを家造りに活かせれば幸いです。

建て主さんから、施工途中にオリジナル家具の依頼も受けました。基本デザインは建て主さんで、実施デザインはオーブルです。シンプルなキューブデザインの家具ですが、素材はテーブルが「米ヒバ」、そのほかの家具がヒノキ、ベットのみ杉です。天板はヒノキを3層に加工したJパネルを利用しました。変形が少なく、無垢らしい感じを残しているやわらかい家具です。設計事務所に依頼するよい点は、今回の家具追加注文のように、施工途中でも「家具だけの相見積もりが可能」ということにも現れます。普通請負契約すると、その後は価格もお任せが多いと思いますが、最後まで色々比較できる家造りができます。家具の詳細はここにアップします。


新潟 住まい 自然素材の壁塗り 漆喰の左官仕上げ

漆喰を塗り始めました。

この壁は本当に自然素材の仕上げです。自然素材の定義は色々あると思いますので省きますが、簡単なことを言えば、「少量ならなめても大丈夫か?昔(戦前)から存在していたか?」と考えると、まさしくそれに相当します。

名称は漆喰です。がしかし日本の漆喰とは違い、すさ、のりを全く含んでいない西洋漆喰です。その販売店によると・・・

すさ、のりは自然素材と思って大丈夫と思っても、実は化学調整したのりを自然の材料から作ったものとして売っています。少しでも自然素材が混じればそのように宣伝するのがこの業界。珪藻土と同じように!!」

だそうで、仮に漆喰100%でいかにもよさそうなものとして販売されていたとしても、その下に塗るシーラーと呼ばれる吸い込み調整剤が化学物質でできているので、乾く過程で表面に出てきます。たしかに現在の漆喰仕上げは、土壁の上に塗ることはほとんどされていないから、プラスターボード下地です。このプラスターボード下地が水をあまりにも吸い込みすぎて、こままでは繊細な漆喰は塗れません。だからシーラーという吸い込み防止剤を表面に塗り、漆喰を塗りやすいくしてます。ところがこのシーラーはなめることはできない化学材料です。これでは自然素材100%とは言えないので、今回は

こんにゃくのり」を使います。

材料はこんにゃく。確かにこんにゃくを薄く塗れば、プラスターボード表面に膜ができ水の吸い込みは防止できます。しかもなめることも可能。さらに、ジョイントは「綿100%」の目地テープを使っているという徹底ぶり。ここまでやるか!!という感じです。

これが西洋漆喰。すさ、のりを全く含んでいない。塗りやすくするため、石の粉が入っているところが、日本の漆喰と違う。こてむらもよい雰囲気で可能。

左官職人さんの手は、魔法の手。最初不均一だったものが、見る見るうちに平らになっていく。


新潟の住まい 三条市の水は・・・。その②

三条市の浄水場施設公開があり見学に行った話のその②。

その①では、薬剤を使わない緩速ろ過槽の写真を載せた。この写真は薬剤を使う急速ろ過池である。

緩速ろ過池は取水がきれいでないと機能しない自然ろ過であるため、濁流から取水した場合は、ここには送られない。急速ろ過槽のほうで処理することになる。
急速ろ過槽は、苛性ソーダ類の薬品で濁った粒を大きく成長させ沈澱しやすい大きさにする。その後砂の層に濾過させ塩素を混ぜて水道水となる。案内していた
だいた市の職員さんは、現場の方なので説明はあまり上手では」なかったが、ひとつだけ強く印象に残ったことがある。それは、「緩速ろ過池でつくった水のほ
うがおいしい」と3度も言っていたこと。そうだよね。薬品を混ぜて急速にろ過するより自然できれいにろ過された水を取水して最後の仕上げに沈澱濾過した水
がおいしいよね。この工程を見ると、水道水は大事に使わなければならないなーと思う。庭木や洗車、トイレは中水を検討することも必要かな。

この写真をクリック」して大きな画像で見ると、その吸い込まれるような色の水にびっくりする。普通トーメイな水は、「青」に見えるのであるが、ここでは緑色。それもトーメイ度がすごい!!

ここは急速ろ過池の最後の沈澱層。ここをとおり、塩素が注入され水道水となる。

  かわいい建物。これが事務所棟である。デザインがライト風かな。縦の格子が真ん中ではなく少しずれているこの加減がいいね。そこに斜めのデザイン。洒落てます。そしてこのツタのためにレンガに穴をあけて大事にしている気もちがよくわかる。人は木と共にしか生きられない。だから家に緑があると落ち着く。「緑の家」の意味である。ツタは建物に悪いといわれるが、とても感じがよい。拙宅も実はキヅタでおおわれている。   

これは緩速ろ過池の塩素が注入される前の貯水層の地上部分。かわいいね!きっと通気棟だと思うが、聞きそびれてしまった。この土の下に水がたまっている。

これはポンプ室の建物。当初何か違う用途でたてたのだろうが、今はポンプが無理やり設置されている。

 


新潟の住まい 三条市の水は・・・。その①

最近「軟水がいいみたい」との情報を聞きつけ興味がわいた。水は生活の基本。拙者も14年間某アルカリイオン水しか飲まない(飲めない体になった)。

ちょうど三条市の浄水場施設公開があり、現場の帰りに立ち寄った。しかしなんてかわいい建物。玄関戸のデザインだってバランスがとてもよい。最近の建物にはない職人の丁寧さがある。

年に一回の公開日だったので予約無しOKで、入り口で三条の水道水のペットボトルまで頂ける。なんてありがたい。

表示ラベルを見ると硬度20のとっても軟水。びっくり。三条市の水ってそういえば昔からおいしかったよな。と思った。三条の水なのに製造者は埼玉県となっているのには驚き。新潟県では水がおいしいのでこういった工場がないのだろうか?

浄水場はとにかく広い。これで数年前までは三条市の水を一手に受け持ってきた。現在は広域水道組合(三条、田上、加茂)で半分受け持つとの事。

これが昔ながら薬剤無しの自然沈殿(緩速ろ過池という)。水量が限られるのでこの浄水場でも1/4くらいしか受け持てない。広さは敷地施設の半分以上を占めるのだが・・・。一日で水がここを通りすぎるとのこと。緑色の藻類が水をきれいにしてくれるとの説明に、ここでもなるほどと思う。

もうひとつ3/4を受け持つ急速ろ過池がある。これはその②で。


新潟 自然素材の木の家[ 見学会です。

もうちょっとで完成!!

外壁までバッチシ「緑の家」!!

今回の見学会のサブタイトルは

「もう木に塗装はしない。」

である。とにかく庇がしっかりあれば耐久性には問題ない木の外壁。さらに、緑が周囲にしっかりあれば、そのシルバーグレー色の外壁は、最も自然の中に溶け込むまさしく「緑の家」である。新品時でも綺麗であるが、数年後の色が私は大好き。

絶対塗装なんか勧めない。数年ごとの塗り替えしなくてもいいしね。今回の見学会はその外壁に触るだけでも価値あり。気持ちいいね。

シルバーグレー、無塗装の木の色万歳!!

すみません。m(_ _)m

ほとんど宗教のような思い込みになってます。(笑)

法律以上の積雪荷重2.0mなのでこの表示は本来いらないが、やはり構造計算の証なので設置します。

見学会のご案内はこちらです。三条市内(下田地区除く)は全域折込広告を予定してます。是非今までとほぼ同じコストでできる無塗装の木の外壁だけでも見に来て下さい。

シルバーグレーとは下写真のような色からもっとグレーになります。詳しくはここ


新潟 住まい エコ関連等・・・

写真は三菱自動車ホームページより  かわいいね!この車。

今日ニュースを見ていたら、量産電気自動車がとうとう販売される。7月下旬から三菱のi-MiEVが予約受付開始とのこと。気になる価格は460万、補助金で145万程度バックされるので実質315万。軽自動車の大きさで315万は割高。ただ燃料代が深夜電力を使えば相当安いので実質ガソリンの10%くらい。ちょっと計算すると年間1万キロ走ると考え、軽自動車の燃費は14km/lとすると714Lのガソリン。これを時価で考えると714*125=89300円 この10%が電気自動車の燃料代として考えると、80370円/年積み立てできる。10年では80万だから約18年くらいで元が取れる(去年の200円/Lであると10年くらいでOK)。しかし実際は、バッテリーが10年で交換と考えると、電気自動車で元が取れることはない。これは初期のハイブリッド車にも同じ現象があった。当時ハイブリッド車は、250万で補助金などで220万で買えたが、同じクラスの車は140万位。おおよそ80万割高。燃費は当時のハイブリッド車が同クラスより5k/L余計に走るとすると、10000kmでは556L-769L=213L 213×125円=26625円/年 20年でもペイできなかった。

しかしじわじわハイブリッドを選択する人は増え今日に至る。このように割高をペイできるかだけを考えるとあわないが、今までの車と全く違う出力方式を堪能し、空気をあまり汚さない(発電所のほうが空気を綺麗にできる)ことを重視する人には最高の車。ハイブリッド車でも電気だけで走るときがあるが、その時の静かさや滑らかさは、エンジンと全く違う心地よい感覚。それがずっと続くと考えるとぞくぞくする。

ただ先回のブログでも案内したとおり心配事もある。それはハイブリッドのときは、環境整備は全く必要なかった。ガソリンスタンドあればOKだったので。ところが電気自動車は電気がなくなるとそこでアウト。普通コンセントでは7時間から14時間かかる充電。急速充電用の3相200V-50KWという小工場クラスの動力でようやく30分である。さらに急速満充電はバッテリィーの寿命を大いに縮める心配もある。もし心配な方は、問題が出尽くす2年後に買う事がベスト。社内実験で何度となくそのような事を確かめていると思うが、ユーザーの使い方は想定外が多い。夏の車内エアコンの電力は半端ではないし、また冬(雪)の車内エアコンの電力も同じ。本当に80km(メーカー発表は満充電で160kmだが、通常は80km)くらい走るのか?エアコンを使うと60kmという情報もある。60kmでは、新潟県では足にならない。片道30kmの範囲では心元ない、冬道では生命の危機さえあるからだ。だからといって、気候のよい時期に近所に買い物だけで済ませたら、せっかくの安い燃料代も意味がないし・・・(使わない生活が一番だが)。 新潟県ではやっぱり本命はまだハイブリッド(プラグイン)かな。


日本木造住宅耐震補強事業者協同組合=木耐協の対応

去年の11月ごろ、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(所謂 木耐協)の事務局長「Iさん」からお手紙をオーブルデザインあてに頂いた。内容は、当HP上に掲載されている木耐協の組合員が行った「耐震リフォーム」が意味の無い工事であった、またそればかりか現在より耐震性能を低くする工事であったとの記事のことである。「その事が本当なら看過できない問題」であると書かれた手紙であった。早速このIさんに電話で連絡したところ、施工した工事店名を聞かせてほしいとの事であったので、「個人情報なので建て主さんに許可を頂いてからお答えする。手元に資料は確かに日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の印鑑があり、登録番号が載っている」と答えた。それを聞いたIさんは、「では数日後に連絡をします」と言ったきりもう半年以上もなにもない。こちらは建て主さんへ「これこれこういった事がありました。」と報告し、建て主さんは「それは何か動きがあるのでしょうか?是非情報を全部お伝えください。」と喜んでいらっしゃったのに・・・。

結局、当HPの「記事がでたらめでないかと確かめた」が、本当であったためそのままというとところがIさんのお手紙の真意と推測する。もういまさら期待は建て主さん共々していないが、あまりにも残念。せめて国が認可する組合を束ねる事務局として、建て主さんへご説明が直接あってもよいのではないだろうか?

この日本木造住宅耐震補強事業者協同組合=木耐協は、有名な組合で、国交省からもある意味強く後押しされている団体。県内でもほとんどの市町村で住宅の「耐震診断」に対し、補助金(5~8万)くらいでると思うが、その条件がこの木耐協の診断が条件となっている。それほど行政が後押ししている耐震診断による補強工事で瑕疵があったのに、組合としては「組合員がしたことは責任が持てない」という消費から見れば理解しにくい内容。残念である。

しかし、おかげでしっかりした耐震補強と断熱補強ができ、かつ大きな補助金も頂いたので結局建て主さんは「ツイていた」ということ。感謝!!感謝!!


新潟 「緑の家」 遮熱対策は?

6月20、21日に行われる見学会の写真をアップしました。左側のサイドバーのリンクからどうぞ!!

さて、これから夏を迎え暑くなる。すると突然、家には暑さ対策が重要という行動や思考が起こる。冬の寒いときは暖かい家対策であるが、人間の良さである「悪いことは忘れる」回路が働くらしい。

何回かご案内したように、新潟県のような日本海側気候は、夏も暑く冬も寒い。特に冬は他の地域と決定的に違い、日射が無く冬にお日様が出にくい地域。加えて冬の季節風が強い。だから気温がそんなに低くなくても寒いし、冬の暖房費は氷点下-10度になる東北並みにかかる。以前の調査の結果では冬の暖房費は夏のエアコン費用より10倍もかかる。だから新潟県の家は「冬対策」に重きを置くことが重要。しかし暑いのは我慢できない「感覚」なのでつい暑さ対策が寒さ対策より優先されてしまう。

住宅の暑さ対策は2つ。日射を入れない!熱をこもらせない!である。この日射を入れないについては窓からの日射と壁や天井から日射がある。窓からの日射は、窓の外側で遮ることが効果的なすだれ(写真)、庇(南しか効果が無い)、植物による日射対策がある。

一方壁や天井からの熱進入は、断熱材と共に、日射の暑さ成分の赤外線を反射させる輻射熱対策が有効である。たとえば断熱材の上にアルミホイルのようなものを張った素材を使うとか、金属光沢を表面に使っている材料を使うと効果的に熱を反射してくれる。たとえばアルミホイルの反射率90%以上という素材が最高であるが、白い色も反射率はアルミホイルとそう変わらない(約85%)。車で白い車のボディーは真夏でも触れるが、青や赤、グレーや黒は触れないくらい暑くなる事は体験済みであろう。遮熱塗料と称するものも販売されているが、とりあえず白色にすれば、遮熱塗料並みに反射してくれる。そう考えると外壁、屋根は白が良いのではとも思えるが、冬には反対になり、日があたれば黒色のほうが、壁から熱が逃げにくいともいえる。だからそう深く考えないで、好みで外壁色を選んでも良い。

注意が必要なことは、地球上では熱が伝わるには伝熱、輻射、対流があり、この中の輻射(つまり遮熱)だけでは意味が無くバランスよく計画することが肝心。断熱材にアルミが張ってあるのも効果があるが、夏の冷房を使う一時だけと考えてほしい。


新潟の住まい 「外壁」 最近四角い家が流行(多い)ですね。

最近四角いビルのような家がとても多くなりましたね。窓が上下揃っている建物は、耐震計画に無理が無く、見た目もきれいで良いですね。しかし・・・

四角く見える家は、軒の出が無い建物です。軒の出がないと、少量の雨でも、壁に雨水がかかり屋根と同じくとても過酷な状態になります。つまり屋根と同じ素材でないと、著しく耐久性が悪いことになります。よって軒の出の無いときに使える外壁材は屋根材と同じでなければなりません。すると、

コンクリート、鋼板(ガルバニューム)、アルミ、チタン、アスファルトシングル、が一般的です。木の屋根も昔はあったので木も素材によってはOKです。だめなものはサイディング(窯業系)、木(松や杉の辺材)です。焼き物タイルは良いのですが、目地が心配なのでだめなものに入ります。

このように素材が制限されるのでご注意ください。でも軒の出が無いのに、サイディングを使っている建物を見かけますが、10年後は表面が劣化しとても見れたものではありません。家は10年経過したときからが本番です。10年経ってより一層美しく愛される家と、10年で愛着の薄くなった家の差は歴然としてきます。

上は1994年で築2年の拙宅(今の拙宅はこちら)。外壁が当初サイディングでした。10年を過ぎた頃から頻繁に家に塗装屋さんが来て、「そろそろ塗装しないと外壁がだめになるよ」と営業にこられました(同業者とはしらずに)。ところが木の外壁に替えてから、塗装屋さんは一度も来ません。木の色もグレーになり、普通の人が見たら前のサイディングより古めかしい感じなのに、チラシひとつ入ってません。素材によって見分けているなーと感じました。


Q=0.9以下 新潟での高気密高断熱の現時点での目標はQ1以下

にわかに世の中の断熱気密性能が上がりそう。

高気密高断熱の国の基準を作った坂本先生が「熱と環境」の最新版で語っている。Ⅳ地域(新潟県の大部分)目標値はやはりQ1以下。詳しくは

http://www.dowkakoh.co.jp/quarterly/2008-01(vol10)/heat-and-env10.pdf

です。

上のグラフは「熱と環境」の2008年冬号 坂本先生の記事から抜粋です。それによると内部発熱(人や待機電力)だけの所謂無断房で、20度の温度差を作るには、Q=0.25W/m2k以下でなければならないことがわかります。新潟県では無断房は現在ではありえませんね。一方日が射すとQ=1.0であれば無断房で過ごせそうです。夜間はだめだけれど、蓄熱をうまく利用すればある程度いけるかも?

さて、当事務所の「緑の家」はQ=0.9W/m2k以下でこの目標と同じです。それに、後から断熱追加もあり、将来性をみこした仕様となりますね。新潟県のような冬に日射が期待できない地域が無断熱で快適になるためにはQ=0.25W/m2k以下となり、気の遠くなるような大変な断熱仕様(壁の厚さ40cm以上か)です。換気は、熱交換率95%くらいで、窓のK値は0.4くらいでしょうか?真空トリプルガラス相当でしょうか?まずここ15年ではありえない仕様です。となると、コストと性能のバランスでQ=0.9くらいがやはり目標でしょう。

目指せ!!Q1以下 Q=0.9のSSプラン「緑の家}