「 2009年12月09日 」一覧

新潟県でゼロエネルギー住宅が可能か?

自然素材の家 「緑の家」SSプランでゼロエネルギー住宅は可能か?
をシミュレーションしました。詳しくはここにあります。

まずゼロエネルギー住宅の定義ですが

① オール電化住宅で
  太陽光発電力量
消費電力量(住宅内全部)

② オール電化住宅で 電気代が年間ゼロ以下の家

の二つが考える事ができますが、正しいほうは①ですね。

シミュレーションの条件は
現在建築中のSSプランの実際の家
Q値0.98W/m2k
C値0.5cm2/m2(完成予想 中間は0.17)
電気温水器 370L
太陽光発電 3.6KW
その他家電消費電力 133KWh/月 冷暖房を除く実績値
昼は窓のカーテンを閉めない(南の太陽が入ること)

結果は

太陽光発電力量 3.535KWh<消費電力量 5.611KWhで
ゼロエネルギーにはなりませんでした。

しかし②の電気料金では-8,000円/年間となり、
電気代が一切かからない家となります。

さて、このSSプランをゼロエネルギー住宅にするには、
給湯エネルギーの削減が必要です。
冷暖房に使うエネルギー1554KWhに対し
給湯エネルギーは6,000KWhの消費電力にもなります。

これを簡単な設備追加や変更でゼロエネルギーにします。
それは、
1.エコキュートにする(現時は電気温水器、+15万)。
2.太陽熱温水器を屋根に設置する(30万)。
3.夏は積極的に窓を開け通風を利用する(0円)。
を行うと何とゼロエネルギー住宅になります。

こんなに簡単にゼロエネルギー住宅は可能です。
基本はやはり、家に超断熱性とし、冬の太陽日射を窓から
有効利用する事で、大きな消費エネルギーだった暖房を
642KWh/年間まで下げているためです。
もし、ゼロエネルギー住宅に拘るなら、
超高断熱+太陽光発電+太陽光温水システム+「少し通風」です。

まず基本はやっぱり超断熱ですね。

PS
冷暖房を昔みたいに一切ガマンすれば、超断熱は必要ないですが、そんな非常識な事を条件にすれば、電気がない150年くらいの前の生活で、植林をしながら生活すればこれもゼロエネルギー住宅です。