ピナトゥボ火山知ってますよね。
フィリピンにある火山で1991年に20世紀における最大規模の大噴火を引き起こした有名な火山です。
最近九州の新燃岳の報道を耳にする中このピナトゥボ火山を思い出しました。ピナトゥボ火山爆発から数年は気温が低かったと報道された記憶が蘇ります。
気温が低くなったと言っても年間平均で0.5から1.0度ですが、今問題視されている地球温暖化の気温変化は200年で1度から2度です。ここから見れば、たった一つの火山爆発で数年間気温が低くなる事は驚異です。この気温が低くなった原因は噴煙で空気中に塵が舞い、太陽の熱が遮られたためとの事です。
スノーボールアースって知っていますか?
過去3回ほど地球は完全凍結(赤道の海さえ凍りつき、地球の表面には液体の水がなくなったこと)して数億年~数千万年間生物活動が殆どなかった時代があります。一方地球の海が気温が上がることで蒸発してなくなったということはありません。つまり地球は凍り付く方へは簡単に振れるということです。また一度凍り付くとその白い氷によって、折角の太陽光が宇宙へ反射され、また空気中の湿気も二酸化炭素も少なくなるため温暖化メカニズムが発生せず地球が暖まることはありません。だからスノーボールアースが数千万年間も続くのです。暖まるきっかけは、地球自身が起こす火山の大爆発や噴火で温暖化ガス(メタンや二酸化炭素)が放出され、これが続き温暖化メカニズムがようやく促進され暖まりまた海が液体水に戻るとのことです。冒頭の地球が寒くなるきっかけも火山爆発というのは皮肉なことです。
以前もお話ししましたが、人は気温が0度以下の外で寝てしまえば凍死しますが、30度を超えた外で寝ていても死にはしません。つまり人にとって寒い方が生命の脅威であり、暑い方は何とかなるのです。元々人は温かいアフリカの赤道付近が起源らしく、寒いところで進化した生き物ではないと言うことが定説です。
さて長々書きましたが、ようは地球温暖化は悪いことではない(寒くなるより)と思います。勿論これとエネルギーの浪費とは区別して考え、エネルギーは限りある資源として大切に使う事はとっても大事です。しかしそれと地球温暖化を一緒にしてCO2をお金でやりとりする事は何か違う気がします。
このように書くと雨あられのようなお怒りを頂くと思いますが、気温が下がるより上がる方が絶対良いでしょう。気温が下がらず上がって良かったと感謝し、資源を大切に使いたいと思います。
あの沖縄でさえも数日間は暖房機がほしい時期があります。どんなに暑くなっても今の沖縄のような気候にまで日本の多くはならないし、海面が数十センチ上がるなら人も1メートル高い丘に上がれば良いでしょう。病気が増えても暖房費が減った分医療費に使えば良いでしょう。寒い事がやはり人にとっては恐怖なのです。もし今の熱帯地が砂漠化したらそれは人が砂漠でないところに移動するという今までたどってきた道を行けば良いだけです。凄く単純な事だと思います。
幾ら温暖化になっても冬がある以上家の断熱強化は絶対に今後も必要なのだと確信しております。資源は有限ですから大切に・・・。