建築士を震撼させる事故

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何時も気になる記事、建て主さんにもためになる記事がある

日経ホームビルダーの最新3月号の紹介です。

一般の人も買える業界紙ですので興味ある方はネット購入して下さい。

結構業界の事が書いてあり面白いですよ。ネット検索すれば直ぐわかります。

さて、今月号は

建築士を震撼させる事故の記事がありました。

その記事がこれです。著作権上の問題で殆ど読めないくらいの写真紹介ですが、

「手摺りが外れ建築士送検・・・」

事故は2007年におきたのですが、この手摺りがある建物が建設されたのは1986年と21年も経過しております。しかもこの建設した会社は1996年に廃業しております。当時この建物の設計と工事監理をしていた建築士は当然転職しております。

事故はこの手摺りに布団を掛けようとして手摺りが外れ転落し一人が死亡、一人が重傷したという事です(妊婦)。手摺り自体には建築基準法上の違反はなく、この手摺りの取り付け方法が外れやすい構造であったとのことです。

これから裁判起訴判断が行われますが・・・

この手摺りを採用し工事監理した当時の設計、工事監理者は、コスト削減ため窓用柵(手摺り)を採用し、バルコニー柵にしなかった事を認めました。このため警察は設計者、工事監理者として注意義務を怠ったとしてこの建築士を業務上過失致傷罪の疑いで書類送検しととのことです。

21年前の設計と工事監理で書類送検・・・。建築士はそこに建物という確固たる証拠が存在していればこのような事は起こりえます。勿論「法人」がなくなっても「個人」として責任がかかって来ることは以前から申し上げているとおりです。

建築士はその職業上、その時代が要求する妥協のない設計と工事監理、施工者は施工監理を行わないといけないと改めて思いました。

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