国交省は今日付で
「主に住宅で使用される防火サッシで法律違反があった。その合計は3万棟に及ぶ」
と発表しております。←業界には既に3ヶ月まえから噂されていたのに遅い情報です。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000231.html
大変な大問題。過去6年以上前から販売されていたサッシです。数年前のエクセルシャノンの防火サッシ偽装の時は大きな報道がされておりますが、今のところ大きな報道とはなってません。 同じ「姉歯事件」の偽装の時は100棟もなかったのに大きな問題とされました。
しかし今回の偽装(国交省の表現は違う)は3万棟。その内容は火災が起きたに近隣類炎を防ぐ防火サッシが所定の半分の時間しか火災を食い止める事ができないそうです。
問題の根っこ深く、前も書いたとおり国交省天下り団体の(社)カーテンウォール・防火開口部協会とアルミサッシ業界に問題があるようです。
当事務所も過去6年間であれば多分2棟が該当し、内一棟がYKKのエピソードと言われる複合サッシです。 今現在まだYKKさんのHPには何も載っておりません。1年まえから言われていたこの偽装、真実をきっちり説明してほしいと思います。
日本は穏やかな民族なので「消費者の集団訴訟」には至らないと思いますが、きっと米国では高額な賠償訴訟になるでしょう。なぜなら火災に対する安全性は地震と同様の住宅の基本性能です。それを満たしていない事での精神的苦痛を修繕完了まで保証しろと請求されるからです。つまり米国でこのような事になった場合、社会から排除される様々なメーカーや個人が多数でます。
皮肉を込めて日本は良い国です。でもこの事件で曖昧な解決がされれば、昔のまじめだった民族性を奪っている社会システムの象徴的事件と言える気がします。