今年の夏は大変忙しくて2011年の建築学会で発表されたおもしろい論文※をまだご紹介しておりません。そこでまずは旬のエコに関する気になった論文「地中熱利用冷暖房給湯ヒートポンプユニットの開発」 (伊藤康之氏、長野克典氏)の論文です。
※梗概集なので省略されています。また図や表等は梗概集からの転載です。
最初の「目的」文です。
このヒートポンプは6つの大変欲張った運転モードを持つヒートポンプユニットです。
・冷房
・暖房
・貯湯
・冷房と貯湯同時
・暖房と貯湯同時
・冷房排熱利用貯湯運転
の6つです。
下図は概要とこのシステム図です。
さて・・・
COPの結果からご覧頂ければ・・・
COPだけをみると特別効率が高いとは言えませんが、詳細な条件があまり記載されていないので何ともいえません。`地中熱(地下水)を使った割には大きくCOPが改善されていない印象を受けます。やはり独自に開発したシステムだから各種効率がなかなか上がらないのかもしれません。まだまだ開発途中の感が否めませんが・・・排熱利用などがいいですね。