白い靄とエアコンの設定温度

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白い靄はカメラでは捕らえることが難しいので私がタッチアップして誇張したが、こんな感じで見えた。

一昨日の雨の時に、突然エアコンの吹き出しから白い靄が見えた。これは、隣にある第一種熱交換無しの換気の給気の影響と、急激な冷房負荷アップが原因と思われる。

「緑の家」や自宅では24時間空調で湿度管理も行なうので、今までこんな靄を見ることは殆ど無かった。otomo vie centのアトリエ棟でも同じように24時間空調して湿度は低めにしているのであるが、エアコンと給気口が近く、外気吹き出し方向がエアコン側に向けている、そして料理など急激な冷房負荷でエアコンが頑張り、外気の絶対湿度が高くなった一昨日はこのような現象が見られた。所謂空気中で結露してい状態。白い部分は一時的にRH(相対湿度)100%となっており、これが狭い空間に閉じ込められると、カビの恐れが高くなる。冷たい空気と同時に外気がある場合はできるだけ早期拡散がひつようである。

さて・・・私は自宅や事務所、又は「緑の家」で興味をもったエアコンメーカーを振り分けてより多くのメーカー使うようにしている。昨年は事務所のエアコンをダイキン製に替えている。そこで気づいた事は、エアコンの設定温度は各メーカーの考えによって大きく変わることであった。

同じ空間に設置されている2台のエアコン。同じ設定温度でもそれによって得られる室温は違う。ダイキンのほうが必ず低めになる

ダイキン製は冷房時設定温度28.5度にしていても、室内は26~27度に保つように可動している。これは外気温度をチェックして32度と高ければ窓壁からの輻射熱も高いこと、また上下温度差が生まれるため、設定温度より低めの室温というアルゴリズムになっている可能性がある。また室温センサーの場所も影響していると思われる。ダイキンさんの壁掛エアコンは、室内機の右側側面にあるスリット奥に温度センサーがある。このため機外周囲の雰囲気温度を感知している。一方日立さんなどの壁掛エアコンのセンサーは、空気を吸い込んだ通り道にあり、吸い込み温度を測っている。断熱が悪かったり、日射遮蔽がよくない室内では、ダイキンさんの周囲雰囲気温度がより高くなる傾向があり、このため設定温度28.5度では、人の頭あたりの温度が26度でも、センサー位置の室温を28.5度と感知して可動している可能性があると想像している。近年はそこに赤外線センサー等も加わり人の表面温度などみてより複雑になっている可能性があり、設定温度ってどこの?と思う。

となると、巷で省電気のためにいわれている「エアコンの推奨設定温度は28度に」であっても、このメーカーなら実際は26度くらいの室温にしてくれる。これなら設定温度が28度でも暑くないので、28度に推奨どおり行なっていますと管理する側も、その環境で働く人も全て不満がない。結果ダイキンは良く冷房が効くエアコンメーカーと評判になる。

まあ、こうなるともうお笑いになる。かけ声は28度だけれども、実際は26度の室温でみんなが満足する・・・。

一方日立の壁掛エアコンでは、リモコンの設定温度を28度にすると、実際の室温も28度になる。しかし28度の室温は暑いので、設定温度を26度にする。すると室温は26度で快適なのだが、かけ声通りにならず満足しない管理人がでてくる。

さて・・・どっちが誠実なのだろうか。

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