浮かぶ家と内部結露調査

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3年前に竣工した長岡ニュータウンの家に立ち寄った。今日は雲に浮かんでいる感じで、いつみてもかっこ良い外観。

今日は良い天気でしたが、明日から強い寒気が入るようです。

この雪壁の高さは半端ではない。もう雪上げ状態。

長岡ニュータウンは、融雪除雪ではなく重機除雪が主なので道路脇はこのように壁ができ、圧倒されます。耐雪2.5mのこの緑の家はまだまだ余裕がありそうですね。

さて・・・下の写真は天井に使う杉板です。

これは床の間用に短くカットした天井

天井が無垢板(杉の一枚板)の和室なんて20年ぶりです。

綺麗な杢(モク)のでた板は貴重価値がありますが、こちらも杢が出ております。

片貝の家も和室の木に拘っておりますが、こちらも天井板まで本物!!唯々びっくりです。

杉らしからぬ杢の表情

普通のSSプランに更に更に割り増し断熱をした西裏館の家。そのQ値はなんと0.83W/m2K。

壁の断熱は高性能GW105mm+高性能フェノール120mmという新潟ではびっくりな性能。外断熱に付加として充填断熱をいれた熱抵抗値9m・k/wというその数値・・・。
定常の計算では内部結露※はないとの判断ですが、建て主さんのご希望により境界部分のカビも含めた調査がしたいとの事で高性能湿度センサー(支給品)を壁内に埋め込みました。

最も厳しい条件の壁内に3個のセンサーを設置。

多分カビの繁殖が著しい相対湿度90%を超えることはないとおもいますが、これは実際測らないとわからない事です。・・・と言うことでこんな実値測定の機会を与えて頂いた事にとても感謝です。

※・・・この内部結露とは、防湿層がGWとフェノールの間に有りますから、この部分の相対湿度が一番高くなると予想できます。一方新潟県の最低外気温は厳しくみて-5度と考えられますので、通常熱抵抗の比率が1:2以上ならOKとの自己計算です。これに近い実験、シミュレーションの論文はこちらにあります。この論文は逆に建て主さんに紹介して頂きました。感謝です。

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