今更ながら家中冷暖房が必要な訳とは・・・

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なぜ家中暖房しなければならないか知ってますか?

22年前から私達はこのような事を問いかけてきました。

でもこの事が一番大事なのです。

当ブログのファンのかたには「釈迦に説法」ですね。

あっ・・・家中冷房の方は好みで、無理に必要ありません。私は好みです。

高気密高断熱住宅と宣言し断熱性を高くめるのは、家中暖房したときにランニングコストが少なくなる「技術」を採用しただけで、高い断熱性が目的ではありません。

あくまでも家中暖房が目的で、高気密高断熱はランニングコスト下げるための「技術」です。従ってもし燃料代が今の1/10にでもなれば、高い断熱性(高気密高断熱)は必要ありません。

ではなぜ家中暖房が必要なのか?

それは・・・一部屋だけ暖めたり、居るときしか暖房機をONしない事=家中暖房しないと家は最終的には腐る(カビが生えたり腐朽菌が増殖する)からです。

ではなぜ腐るのでしょう?

それは・・・こちらのページをご覧ください。

リンク先のなかで一番?と思われる所が、外気温0度で雪(相対湿度90%以上)の屋外より、室温20度で相対湿度50%の屋内の方が湿った空気だと言うことでしょう。ここが頭に入ると全ての事がはっきりわかります。がんばってグラフを理解してほしいですね。

家中暖房しないと家が腐ることも・・・。家中暖房した屋内乾しの方が洗濯物が早く乾くことも・・・よく理解できますよ。

Image0011 実はある写真が目にとまりこのブログを書いております。

それは・・・

この新潟県でサンルームに干された「洗濯物」の写真があったからです。サンルームとは窓が大変大きく更に屋根などが一部トーメイなっている部屋で、積極的に日射を取り入れる部屋のことです。

新潟県では半年以上の間(10月~5月)が暖房期間です。
この暖房中の室内で洗濯物を吊すと早く乾くことが皆さん実体験としてわかっていると思います。しかし冬のサンルーム(暖房していない部屋)に洗濯物を干すと数日たっても乾きません。それは、水分が蒸発するに必要な熱が周りに少なく、かつ空気に動きがないためです。※・・・これを気化熱という。水1Lが蒸発するのに必要な気化熱は約540Kcal
これは結構大きな熱量です。例えば洗濯機から出たばかりの洗濯物5kg中水の占める割合が7割とすると3.5kgの水の気化熱を与えないと洗濯物は乾きません。すると1890kcalの熱が最低必要となります。さてこれをアイロンで乾かすとすると、アイロンは消費電力800Wとし、熱の半分が洗濯物を乾かすとすると、5時間以上アイロンを当てないと乾きません。凄い熱が必要だとわかります。また相対湿度と風も影響を与えます。

おわかりですね。新潟県では冬に日が射さないのでこの熱が少なくそのため、相対湿度も下がらない・・・このためサンルームでは洗濯物が乾きません。乾かないだけならまだ良いのですが、そのサンルームを適度に換気しないと結露してカビが生えます。実は私は23年前に県営アポート暮らしでしたが、この時このアパートのサンルームで冬期に洗濯物を干して壁中カビだらけにしてしまった苦い思いでがあります。

従ってオーブルデザインではサンルームに洗濯物という無謀な(勿体ない)ご提案をしたことが実は一度もありません。サンルームに洗濯物が有効な季節は真夏しかありません。春や秋には人間がその場所を使っていた方が快適ですから物は干しませんね。さて真夏にあえてサンルームに干すかというと・・・干しませんね。だからサンルームは最後には物置場になるのです。よく見る光景です。

結局「家中暖房の必要性」の意味がわからず、高気密高断熱がただの手段であって目的ではない事を知らないで、サンルームの提案をしているのだと想像できます。

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