続・県内一番※の超高断熱の家を真夏に体験宿泊

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県内一番※超高断熱の家 R2000+は見附市の上野住宅建材さんのモデルハウスです。その最高の断熱性能の家に一泊して、これからの気節「酷暑」の時の超高断熱を体験して頂けたらありがたいですね。

体験は次の日程です。※トップクラスの事です。

予約状況 7月19日時点

8月 1(水) 2(木) 3(金) 4(土) 5(日)
× ×
6(月) 7(火) 8(水) 9(木) 10(金) 11(土)
× ×

いずれも夜の状況 ○予約可、×満室

※平日は空いております。ご予約をどうぞ。

桟橋(と呼んでいる)は既にシルバーグレー。これはサーモウッドと呼ばれる熱処理された木

昨日から空調の設定と実測を始めております。

モデルハウスなので、通常は人がいませんし、家電製品の使用も無いので(冷蔵庫とネット機器はある)、その熱量分の暖房器を設置します。おいたのはデロンギのラジエター1200W・・・

暖房器を見ているだけ暑い季節ですが、これを家の中でON(通常は700W)します。日中は留守を想定し18時から朝8時くらいまで14時間稼働状態にセットします。

ダイヤルはMAXのため常時14時間700WでONで。

このほか加湿器をセットし潜熱負荷を出します。一晩で数リットルの加湿をします。ですがこれは昨日間に合わなかったので来週から設置します。加湿器をセットしたら500W程度に落とし本格実測開始。

延べ床140m2(40坪)を6帖用エアコン1台で冷房を行います。但し夕食時の発熱量が多いときは予備用の6帖用をその時間だけ稼働させます。

温熱測定は、エアコンの消費電力とエアコンの吹き出し温湿度、更に1階リビングと2階個室の温湿度がどのようになるかを測定します。

部屋の戸を閉めた状態でまず測ります。

エアコンの無い2階個室。100m3/hの循環ファンから22℃くらいの冷風が吹き込むが、200w/h相当の冷房と同等のため一人分の発熱量の相殺・・・。

どのような空調システムなのか?状況は就寝中の寝室です。

人間の基礎代謝は1500Kcal/日=1750W/日です。これに運動したときの熱を加えると2100W くらいになるので2100/24=90W/人となり、一人あたり発熱は100wと言われることになります。次にこの90wのうち潜熱と顕熱に分けます。潜熱=汗ですから汗は一日1000cc(結構多めでしょう)。

夏1000cc/日・人→40cc/h人 40cc→40cc×532cal/cc=21280cal=21.28kcal=25W

2100w/24h-25w=63w→2人で126w・・・これが人顕熱の負荷です。

上の写真に設置された循環ファンの顕熱除去効果(冷房)は約200W あり、十分かと思われますが、換気による負荷があります。

これも顕熱負荷だけを考え

27度(熱交換された外気温)-26度(室温)=1度
45m3/h×1×0.35=15.75kcal/h→18w/h126+18+10(待機電力)=154w < 200w でOK

このように顕熱だけを見れば2人で就寝しても一見釣合がとれるように見えますが、エアコンの出力が何時も一定に22度の風を送り込むとは限りません。エアコンのリターン空気を27度くらいの空気としないと冷却を止めてしまいます。またもう一つの問題が潜熱除去です。

先ほどの人の潜熱負荷は25w/人ですから2人だと50w。更に換気45m3/hによる潜熱負荷は大凡28-18(顕熱)=10w (潜熱熱交換は無視)。つまり60w分の潜熱除去が必要です。

すると154:60 → 約0.72の顕熱比になります。これを空気線図に当てはめるとエアコンの吹き出し温度は18度以下になっていないと釣り合いません。更に戸を閉めていると45m3/hの循環ファンの温度が22度の時湿度は80%以下が必要でこの辺りに無理がありそうです。そこで・・・

部屋の戸を開けて寝ると潜熱負荷は循環ファンだけに頼らなくてもとれます。これは湿気が均一になろうと性格であるため、戸を開けることで絶対湿度が均一になり湿気がホールに移動します。風力は無くとも大丈夫で戸を開けるだけでOKです。

この考えで循環ファン式の空調が机上で成り立っております。問題はエアコンの吹き出し温度とその他の追加熱源(遅れて影響する壁面の熱)にかかっていますね。さあー実測、実測。

ちょっとだけ戸を開けて寝ることで熱収支が釣り合うはず・・・(廊下はエアコンが設置されている)

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