金沢市 鳴和台の家 
中間気密測定は超高気密

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気密測定器のモニター画面。Cが気密数値でSが気密対象気積の床面積換算となる。吹き抜けや床下収納、土間玄関などが参入される。

鳴和台の家の中間気密測定が終了。
結果は0.085cm/m2→四捨五入し→0.1cm/m2であった。既定値以内でOK。というより「緑の家」ではトップクラスの気密数値である。

まず中間気密測定の目的を書くと

① 完成時の数値が基準を満たすための目安、保証

② 完成時基準未達の原因の切り分け修繕容易化のため

①はこの段階で0.6cm/m2以下になっていないと請負契約時の約束となる完成時の気密数値C値の0.9cm2/m2以下が難しくなる。このため、必ず0.6cm2/m2以下になっていることを確認してから次に進む関所みたいなもの。

②は中間時に0.6cm2/m2以下を満たしたのに完成時に1cm2/m2以上になったときには、中間気密測定を行ってからの工事工程で、気密シートを貫通する工事部分が原因とわかるので、万一の手直しがしやすい。

この2つで中間気密測定を義務として工事契約している。

気密測定器は30年ほど変わっていない。通常日本では減圧法で計るが、R2000の北米では加圧法でも計ることが推奨される。

測定会社さんは第三者の 福田温熱空調さんであり、この分野では有名な会社さんなので安心して私は立ち会わなかった。

施工して頂いている嶋田工建さんでは、自社施工時には外壁部の電気配線を気密シートの内側に入れて施工することが標準施工であるほど気密工事に拘りがあるので、当初「緑の家」の外壁部の電気配線位置が気密シートの外になることを懸念されていたほど。確かにその気密熱意は高く、Bグレードで簡単に0.1cm2/m2未満の数値をたたき出した。めっちゃ凄いとしか言いようがない。

一方完成気密測定であるが・・・

中間時0.1cm2/m2の時には完成時が0.2~0.3cm2/m2に気密が下がる悪くなる。
これは・・・

A.ロスナイ換気扇の施工隙間と製品隙間

B.エアコン3台のドレイン管穴13Φ×3個=4cm2

C.エアコン配管の隙間

D.キッチン換気扇の風圧シャッター隙間

E.その他換気扇の電気シャッターの隙間と取付け隙間

が考えられる。

このうちBとDは過去対処した建物もあるがデメリットもあるのでご希望がない限り行わないし、AとCは取り替え時のことを考えると躊躇するのでご提案を積極的に行わないのである。

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