第一種低層住宅地の制限上寄せ棟の外観となる。外部物置が必須の「緑の家」。
ここ最近のスタディー模型※4棟をご紹介します。
「緑の家」は様々な外観デザインです。それは・・・
構造がそのままデザインされているからです。
こちらの「荒町2丁目の家」は耐雪1.4mで耐震等級2、加えて高基礎なのに玄関が低い位置にあり、階段を排除した家。だから玄関戸の上には明かり用の窓があり、一風変わった玄関です。
※・・・スタディー模型とは実施設計の始まる前に作る検討用模型。まだ図面が無いのに模型ができる不思議さ・・・。そう設計者の頭の中では既にデザインは終わっているからできるのである。
南側は木で覆われて窓が見えないことがこの家の一番のデザイン。と言う事は外壁は・・・無塗装の木。
その木の内側には大開口のコーナーサッシがあり、新潟では珍しい開放感となる。勿論庇付。
そしてなんと言っても、このコーナーサッシ・・・。普通の工務店さんは、地震に弱いからと言って避けますが、そこは「緑の家」・・・。きっちり構造計算して弱い所をカバーできる設計に・・・。構造はデザイン、デザインは構造。これが家の本来の考えで、うわべだけのデザインでは、住まいとなる住居には何の役にもたちません。そして全ての大きな開口には「窓庇」が付きます。「緑の家」では5年前に超高断熱を提案してからの標準。これが無ければデザインが優れていても辛い事になります。
そうそう「緑の家」では、15年間過去全棟全て構造計算書を作成し建て主さんに渡しております。 構造計算は家の最も大事な安全性の担保。これが無ければどんなに断熱が良くてもデザインが良くてもそれは家でなく「アート」の域をでません。とにかく最初に確認するのがこのい構造です。そこが設計事務所たる所以です。
最近改築を依頼された数寄屋住宅も、施工はしない純粋の設計事務所の家で、今でも40年前の図面が多数残されていました。図面は履歴・・・DNA。全てはここから始まります。
40年前のある設計事務所の図面。我々同業者が見ると当時の設計者の想いの伝わる手書き・・・そんなDNAだからこそ良い家になると思う。当時の青焼きが懐かしい。
次は・・・
中野の家です。
こちらも大きな吹き向けがあり、そこに大きな窓があります。オーソドックスな切り妻で耐雪1.3mで耐震等級2。超高断熱でQ値0.99w/m2K相当を目指します。
次は・・・
「仁箇の家」です。
玄関付近のデザインが気に入っている仁箇の家。更にこちらも簡単な外部物置が東側にある。
ガルバニューム鋼板の外壁と決まっているので、久しぶりに軒の出がないスキッとした外観です。耐雪は1.0m(旧巻町)で耐震等級2、内装が無垢板が殆どという外観から想像できない柔らかな家です。
最後に・・・
えーと以前ご紹介したかな~。「柚子の木の家」
ゆったりとした大きな敷地にコンパクトなプランで・・・。なんと言ってもあのF420薪ストーブが入るかも・・・。耐雪1.3mで耐震等級2、ほぼ全面漆喰壁という贅沢な内装で造り付けのオープンキッチン。本格的な中水設備・・・。楽しみです。