超高断熱 Q値0.83w/m2k 蓄熱床下暖房の実力

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画像の一部に不適切な記載がありました。お詫びします。2013.03.16更新

なぜ超高断熱住宅にするのですか?快適さ、暖かさですか?

違います。

いつも言っているようにエコが第一ではありません。暖房費を下げる為に超高断熱住宅を造っています。

快適さはQ値2.0以下でC値1.0以下であれば変わりませんので・・・。

そこで重要なのが実際の暖房費です。この実際の費用が公開できないようであれば、Q値を下げて家をつくる意味はないでしょう。

実際の電気料とガス料金

「緑の家」で最高の断熱性能であるQ値0.83w/m2kの家の、今冬電気料がわかりました。但し冬に全く晴れない日本海側の家の参考としてご覧ください。

Q値0.83w/m2kの家内部

家の大きさ 約45坪(+吹き抜け11帖)で24時間暖房運転(20~22℃)、給湯・キッチンはエコジョーズで節約・我慢を意識しなで必要なだけお湯や空調を使用したそうです

11月・・・9421円(電気)

12月・・・12629円(電気)、ガス7718円=20347円

1月・・・21699円(電気)、ガス8728円=30427円

2月・・・16377円(電気)、ガス8314円=24691円

3月・・・18459円(電気)

が実際の光熱費です。

11月の電気料金は10月6日~11月6日の電気料金でこの月は空調を殆ど私用していないことから、この電気料金が家電、照明、通信娯楽の電気代で、季節による変化がない電気料金です。つまり空調(暖房)に使用した電気料金は

12月・・・3208円

1月・・・12278円

2月・・・6956円

3月・・・9038円

です。

どうですか?この寒い冬でこの金額で家中暖房、しかも殆ど節約とか我慢とかしないで空調を行ったとおっしゃっていましたから、如何にQ値と空調計画が大事か・・・。

特にこの家の空調計画で特徴的なのが・・・深夜蓄熱のみ暖房です。

それは電気使用量に対し電気料金が安い事にあらわれております。

上はオーブルデザインの事務所の電気使用料金です。1222kwhを使い30,739円です。契約は電灯Bで普通の契約、

夜間の電気使用量と昼間の電気使用量の比率がそのまま電気代に反映されている感じ。

↑こちらは深夜電力で蓄熱床下エアコンを使い、暖房は夜11時から朝7時だけでほぼOKだたそうです(氷点下が続いた時は夜7時頃からONしたそうです)。つまり昼はOFF(日中人がいませんが、温度は20度維持)。

すると、電気使用量が1,300kwhに対し21,699円です。オーブルデザインの事務所の電気使用量とほぼ同じで、電気代はおおよそ2/3になります。これが蓄熱型の床下暖房の凄いところで、普通に床下暖房で使用していたらこの1.5倍になるはずです。同じ「緑の家」でも蓄熱型床下暖房していない家はそのようなデーターになってます。

実は一番驚いているのは私で、予想では深夜蓄熱だけだと午前中は充分いけますが夕方には温度が2度以上下がるのでもう少し昼電力を使うと思っておりました。なぜほぼ深夜電力だけでできたか・・・そこには秘密がありました。

この写真は他の「緑の家」の床下写真。基礎下内に1トンの蓄熱用水。

こちらのように水が1トン床下に設置してありました。単純にこちらだけで20℃に維持する蓄熱量は5000kcalです。少し温度が上がれば6000kcal以上となり水だけで2時間分~3時間弱の熱を溜めます。この熱も有効に使われていたので、深夜電力だけの床下暖房で冬をすごせたのだと思います。

やっぱり超高断熱と床下暖房(蓄熱型)の「緑の家」は凄いですね。

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