エアコンの工場見学の総括

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日、三菱電気さんへの工場見学はとても今後のためになりました。この場を借りて三菱電気さんにお礼申し上げます。

肝心のルームエアコンも、国内では多分その品質はトップだと素直に感じました。今後オーブルデザインが行う独自の2013年後期のエアコン選びではランクインすると思います。

三菱電機静岡製作所のカタログから

エアコンならメイドインJAPANで年間120万台の生産能力を誇る静岡製作所。国内年間需要が800万台だから、その15%を担う。

エアコンにとって大事なCOPですが、原点に返って製品としてみると品質の安定が最も大事であることはいうまでもありません。その点では国内で全ての機種を製造する三菱さんは、スタンダート機種からトップ機種まで組み立てを行っている唯一のメーカーさんです。このメイドインJAPANに拘ったところに好感がもてます。有る大手エアコンメーカーは2004年頃海外生産に切り替えた途端に故障が多くなり、閉口しました。今ではそのメーカーもトップ機種は国内生産に戻しているくらいです。今回の見学は物作りの原点である「信頼性・安定性」が重要と改めて感じました。ここが過去世界を席巻したメイドインJAPANの品質だったところです。

エアコンではP社、T社、H社さんがトップ機種付近のみ国内生産、F社、S社さんが全機種海外生産とのことだったように覚えております。人件費だけを見ると海外が有利ですが、品質と生産の融通性から見ると国内工場のほうが圧倒的に強いようです。急に暑くなった年などは、海外生産のメーカーが増産した頃には季節が終わっています(船便で2ヶ月かかる)が、国内生産ならトラックで数日あればOK。だから今年三菱さんは24時間3交代でフル操業らしいです。

昨日ブログで説明した肝心のCOPの中間値公表は、三菱さんに問題があるのではなく、エアコン業界の取り決めごとらしいので空調業界の何かが有るのでしょう。
三菱さんの製品の性能はAPF6.9(2.2KW機種)から7.1(2.8KW)まであり他のメーカーと横並びです。いまの旗艦機種のエアコンは殆ど性能が一緒で、後はどのようなアルゴリズムで冷房が組まれているくらいの差ではないでしょうか?暖房はアルゴリズムによって快適性に影響が出ることは少ないでしょうから、単に低温時のCOPに注意すればOKです。その他はメーカー毎の考えがあるようです。そのところでは2つのフラップが独立して動き、風当てないモードが選べる三菱さんのエアコンは優れております。実は拙宅の主エアコンは3年前から三菱のZXVシリーズ(旗艦機種)です。特に問題はなくよく働いてくれます。この年は珍しく三菱さんが安かったのです。

現在、メーカーの差がほぼないので、後は機種・台数を含めた設計者の設置計画が大きなポイントになると思います。

最後に・・・同じ出力機種で100Vと200Vがあるなら必ず200V機種の方が性能が高くなります。これはPAM(直流可変圧)もそうですが、240Vなどに昇圧させて回転数をあげるほうが、電気ロスが少ない(抵抗が少ない)との事です。これは電気の基本法則でしょう。ですので同じ機種で100Vと200Vがあれば迷わず200Vにして下さい(専用回路の必要がある)。では楽しいエアコンライフをお過ごし下さい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


コメント

  1. 匿名 より:

    いつか建てたい読者です様
     ご投稿ありがとうございます。
    >三菱さんの新冷媒R32の採用の新型エアコンが
    発表されたようですね。
    ダイキンのR32のエアコンとの性能、コストの比較を
    お待ちしております。
    承知しました。とは言ってもまだスペックも発表されておりませんので年末・・・。多分・・・。

  2. いつか建てたい読者です より:

    三菱さんの新冷媒R32の採用の新型エアコンが
    発表されたようですね。
    ダイキンのR32のエアコンとの性能、コストの比較を
    お待ちしております。
    ~新開発のインバーターと新冷媒R32の採用で省エネNo.1 (7.1kWクラス)~
    http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2013/0822-c.html