エアコンの工場見学 二日目

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おはようございます。今朝は静岡市のビジネスホテルから書いております。

今日はエアコン工場見学の二日目の朝です。というか昨日は移動だけだったので、今日が本番です。

まず最初に昨日の夕食はうまかったですね。エアコン会社さんの主催で開かれた夕食会で、静岡らしく「鮪」の刺身から始まり、甲煮、最後は赤身漬乗せご飯で締め、デザートはこちらもご当地抹茶の掛かったスイーツでした。思わずエアコンはこのメーカーに数年間決定と言いそうでした。今日も午後から随時アップします。午前中は工場内で多分アップできないでしょうから。

・・・iphoneのツイッターでアップしようかな・・・。でも最近ではツイッターは馬鹿発見器とまでいわれているので、私はブログで発見されてしまっているからこれ以上・・・(笑)手を出せずにおります。

このところ、ある日は薪風呂、あるときは最新のエアコンなど、建築の中では全くジャンルの違う話題が入れ替わりアップされております。読者のも皆さんは、浅間って何が言いたいのだろうと思っている人もいるでしょう。でもこの両方があって初めて豊かで恐怖心が芽生えない住まい方ができるのです。

風と共に去りぬ風たちぬが公開になりましたが、その宮崎駿さんの発言が話題になっております。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130719-00000008-jct-ent

実はこの最後の部分の「日本の人口は1/3位がふさわしい」との発言があります。これは私とまるっきり同じで、

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-5e58.html

http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-7c9a.html

2009年から申し上げております。

目指すは、空に無重力船が浮かび、その下には土と共に生活し自給自足ができる集落が・・・そんな未来です。

さてこれから工場へいきます。 08時10分

守衛門に到着

東京ドーム6個分だったかな、の広さがある工場敷地に、きれいに配置された建物が並びます。聴けば戦時中26回の空襲を受けたとのことで当時は零戦の機関部を製造していたとのことです。

研修棟とその周辺のみ写真撮影を許されたので、他の写真は撮れませんでしたが、そこは文章だけわかるようにご案内します。

まとめから申し上げます。

エアコンは意外とアナログ的な感じで製造されております。それが更に身近な感じがして、工員さんが検査、組み立て、検査を繰り返しているのを見ると、24時間もいつも使い続ける「緑の家」でのエアコンの過酷な運転状況を支えているのが、このマンパワーと改めて感じ、とても感謝して使わなければならないと感じました。

エアコンの商品開発は2つのルートから成り立ち、一つは基幹部(制御系やハード自体)、もう一つは付加機能と基本機能です。2つめの方は、以外と若いスタッフで議論されている風景がビデオで流れておりました。なるほど・・・もっとも興味があるのは基幹部の方で、今後どのようにエアコンが進化するのかが非常に楽しみです。

基幹部のコンプレッサー断面模型の写真

エアコンの進化は2つのジャンプ台がありました。はじめに交流インバーター制御、次に直流インバーター制御(PAM)です。この二つによりCOP(APF)は大幅にアップしました。ホップ、ステップ、ジャンプということから3つの進化にとても期待します。13時30分

エアコンの基幹部のうちもっともアナログ的なところである「熱交換機部分」ですが、こちらの組み立ては半自動です。冷媒が流れる銅管の主要な接続は、人の手で蝋付けされておりました。そこがエアコンの好きなところで、アナログ的部分がもっとも大事だからこそ惹かれるものがあります。心臓部のコンプレッサーも機械的精度の要求されるスクロールコンプレッサーやロータリーコンプレッサー・・・そこも惹かれるところです。

さてこの下のことは、昨日の夕食会に斜め前にお座りになられたエアコンの開発設計者から伺った事です。

浅「APFで重要な中間能力時の実測値を公表しなくなったのはなぜか?」

開「すべてはAPFに現れているのでそれでご評価ください」

浅「JISのAPFを算出する式にも規定されている中間値能力は、もっとも性能がわかるよい指標なのに・・・。どうして各社一斉に公表を控えるのか?7年くらい前はカタログにも載っていたのに」

開「なんとも申し上げられない。多分これは禅問答になるかも・・・」

浅「APFは地域ごとに変わるので、自分で地域ごとの算出を出したい。でも中間値能力等がないと出せない」

開「地域が変わっても特性は同じなのでカタログAPF表記でご判断ください」

浅「・・・」

でした。

更に

浅「最近のAPFオンリー評価になってから、6年くらい前の2.2KW相当のコンプレッサーが現在の2.8kw機種に使われている特性値であるが、そうなのか?」・・・(これは先日ブログで申し上げた所謂ダウンサイジングのことです)

開「そのとおりです」(ここは笑いながら)  「APFをあげるには中間値あたりが大事なので、コンプレッサーは以前より小さい方がよい」

おおーやはり予想は当たっておりました。 14時05分

開発者さんは、この夕食会で浅間の疑問を解決してから明日の工場見学会を迎えるようにと、上司に言われたとお話しておりました(笑)。と言うことは・・・
偶然決まった席ではなくてしっかりと考えられていたのですね。凄いですね、三菱さん!
こんな弱小零細会社の質問にもきっちっと受け答え頂き、本当に感謝しております。他のメーカーだったら、お電話で「公表できない」とあっさり終わるのですが、最後までおつきあい頂ました。そういえば随分前、換気扇のクレームも東芝さんより三菱さんの方がしっかりと対応して頂きました。

さて・・・しっかりと裏付けがとれました。一昔前のように大きなエアコンを使用したつもりでも、その当時より2ランクほどコンプレッサーの性能は落ちており、低温時の最大出力も低くなっているはずです。それを知らずに同じように選ぶと暖かく無いとクレームを頂くことになります。

それら変化を感じたオーブルデザインの「緑の家」では、どんなに性能がよい家Q値が0.9であっても定格能力の2.5倍・・・つまりエアコンは最低2台からが標準です。どうしても一台でやりたいなら、寒冷地用エアコンとなります。しかしこの寒冷地エアコンが高い・・・、そこがやはりお勧めができないところです。14時25分

今回の見学会研修会は本当に行ってよかったです。なにしろ組み立てている人の顔を見られた事は、今後エアコンを使うとき、選ぶときに必ず目に浮かぶはずです。感謝の気持ちが素直にいえます。この空調による快適さは、皆さんが造って頂けるからです。ありがとうございます。 主催者の皆さん、協賛のタカダさんにお礼申し上げます。 この後は帰路の事をアップします。 2時42分

御殿場のIC付近にあるレストランです。凄く妖艶なかんじで、名前は「ヒノキ」・・・。そういえばこの付近の針葉樹は杉ではなくヒノキのようです。以前はぱっと見、ヒノキと杉の立木の違いがわからなかったのですが、「て・こあ」に行くようになってから杉がよくわかったので、何か杉と違う葉っぱだなと思っていたらヒノキでした。現在富士吉田 15時10分

現在中央道を走行中です。こんな所に家が・・・凄い所です。怖くないのかな?
私はちょっとした景色の変化で感動しています。バスはいいですね。

リニアカーの建物・・・

雨降りでシャッタースピードが落ちるのでブレまくりですみません。まもなく談合坂SAです。15時30分

談合坂SAは平日の16時なのに混み合っております。2台のバスの間もこのとおり狭い・・・笑。 次は群馬県までノンストップで。15時50分

今回二日間のブログは、まるでツイッター並のアップで、誤字脱字がいつも以上に多かったと思います。その点はお許し下さい。アップが早いので読者さんも何度も更新頂いているようで、昨日は1380、今日は現時点で1150を超えるアクセスです。つたない文面にお付き合い頂きありがとうございます。

雨降りの夕方なので薄暗く、車中からの写真はそろそろ厳しい状況です。そしてネットでアメダスを見ると新潟では結構な雨が降っているようです。私たちのバスはその前線上に北上しているようで、何とも暗い空ですね。多くの方が就寝されている中、運転手さんはしっかりハンドルを握っております。仕事とはいえありがたいことです。 4時35分

このブログをアップしてきたシンクパッドです。キーボードはやはり打ちやすいので、このような外出には大概の場所で繋がるdocomoのスマホ(テザリング専用機)と共に放せません。さあ赤城高原PAを17時40分に出発して新潟県に入ります。

今朝は4時起きで少し疲れてきましたので、この辺りで終わり・・・

関越自動車道では一番景色のよい赤城を過ぎたところの橋の上

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コメント

  1. オーブル浅間です。 より:

    北関東様
    >最後の写真は私の近所です^^;
    この付近なら新潟の海岸まで直ぐですね。
    >さて、今、雷が遠くで鳴っているので疑問に思ったのですが、24時間エアコンを作動させる場合、雷が落ちそう、そんな雰囲気な時は電源は切ったりするのでしょうか?
    それぞれではないでしょうか?
    普通電源を切ったくらいでは落雷による故障の防止にはなりにくいでしょう。コンセントを抜いて始めて効果が出ます。面倒ですよね。そんな場合はサージ電圧をカットするコンセントを一つ間に入れれば大幅に故障を回避できます。

  2. オーブル浅間です。 より:

    熊谷正勝様
    >暖房としての意識はやめて、建物全体の空調としてエアコンを使用すればいいのですね。
    おっしゃる通りです。ですので、エアコンの配置は人に直接風が当たりにくく、且つ全体に行き渡り、できれば窓下や、階段下の冷気を中和するような配置が重要です。
    >質問ですが、ダイキンS40PTRXPには、DXシリーズの様なノンストップ暖房運転の機能があるのでしょうか? もし、ノンストップ暖房運転機能がなくても大丈夫なのでしょうか?
    なにせ、北国の冬でエアコンのみの感覚が不安なもので‥
    はっきり申し上げて・・・
    ノンストップ機能は必要有りません。24時間空調された部屋である程度の断熱・気密性があれば、霜取り運転になり空調機が止まっても温度低下は殆どありません。もしあるなら、それはエアコンが悪いのではなく、家の断熱・気密性に問題があります。
    ですので気密測定などもした方が良いのですが・・・。

  3. 北関東 より:

    最後の写真は私の近所です^^;
    さて、今、雷が遠くで鳴っているので疑問に思ったのですが、24時間エアコンを作動させる場合、雷が落ちそう、そんな雰囲気な時は電源は切ったりするのでしょうか?

  4. 熊谷正勝 より:

    とても参考になるアドバイスありがとうございます。
    暖房としての意識はやめて、建物全体の空調としてエアコンを使用すればいいのですね。
    質問ですが、ダイキンS40PTRXPには、DXシリーズの様なノンストップ暖房運転の機能があるのでしょうか? もし、ノンストップ暖房運転機能がなくても大丈夫なのでしょうか?
    なにせ、北国の冬でエアコンのみの感覚が不安なもので‥

  5. オーブル浅間です。 より:

    熊谷正勝様
     コメントありがとうございます。
    >当初の打ち合わせでは、主暖房を蓄暖の予定でしたが、HMより東北電力社から主暖房を暖房エアコンとし24時間稼動させると蓄暖よりもイニシャルコストとランニングコストはおさえられます。とのお話をさせました。
    現在、東北電力さんでは蓄熱暖房を全く薦めていないばかりか、販売をする事を止めているようです。近い将来深夜電力の基本料金の割引が北電のようになくなる気がします。
    >1階20畳(14LDK+6畳和室)には14畳と10畳の2台or23畳1台のどちらがコストと効率的に良いですか?
    14帖用2台・・・ダイキンのS40PTRXPが良いと思います。
    >2階の3部屋には8・6・6畳の暖房エアコンを設置予定です。
    よろしいと思います。
    当ブログの
    http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-bdf8.html
    の最後をしっかり理解されてエアコンを空調機としてお使い下さい。

  6. 熊谷正勝 より:

    はじめまして。
    とても勉強になり、拝見させて頂いております。
    北東北に住んでいまして、来月に新築着工予定です。
    間取りとしては1階は14LDKと仕切り戸続きの6畳和室、リビング階段。2階は3部屋8・6・6畳+3畳ウォークインクローゼットです。c値1.9程度と思われます。
    当初の打ち合わせでは、主暖房を蓄暖の予定でしたが、HMより東北電力社から主暖房を暖房エアコンとし24時間稼動させると蓄暖よりもイニシャルコストとランニングコストはおさえられます。とのお話をさせました。
    エアコン等家電には無知でありまして、このような間取りに適応できる快適でお勧めの暖房エアコンはありますか?
    1階20畳(14LDK+6畳和室)には14畳と10畳の2台or23畳1台のどちらがコストと効率的に良いですか?
    2階の3部屋には8・6・6畳の暖房エアコンを設置予定です。
    エアコンを主暖房に生活すること自体初めてで多少不安もありますが‥アドバイスを頂けたらうれしいです。
    よろしくおねがいします。