2014.01.22 図の間違いあり訂正
日経ホームビルダーの記事から・・・。いつ見ても業界がどっきりするような内容です。今回の記事は「基礎断熱なのに床下が結露」という季節感あるタイムリーな記事。
どの部位で結露したのか・・・詳しくは日経ホームビルダー2014.1月号をお買い求めください。
実は「緑の家」では5年前に経験済みです。
http://arbre-d.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/1-5501.html
このことから基礎高を上げたり、畳の部屋のように床の断熱性能が高い部分の基礎内部、家中暖房をしない部分があると、床下内部の温度が低下して、そのため基礎の温度も低下し、結露する事がわかりました。
その対策は3つ・・・
①相対湿度を常に低いところで保つ(20度なら40%未満、22度なら34%未満)
②床下内の温度を上げる(15度~16度のところ20度以上へ)
③熱橋をなくす
①は室内の空気を外気の絶対湿度に近づければ結露しませんが、それでは室内が乾き感が大きく、非現実的で説得力がありません。
②は床下暖房にすればほぼ解決(一番簡単な対策)です。
③は初期コストが一番掛かりますが、根本的な対策です。
ということで、「緑の家」のSSプラン普及タイプは床下暖房が基本です。仮に床下を暖めなくとも、土台周囲をきちっと断熱材施工すればまずまずです。
スラブ下の断熱材50厚は普通は不要。地下水位が高いときに設置。 2012年仕様
王道の③の対策、物理的に熱橋をなくすには、外側に断熱材を貼る事が一番良いでしょうが、どうしても白アリ(土壌型)の対策をしなければなりません。 そこでSSプランの家(標準タイプ)は、納まりを工夫して、土台部分(アンカーボルトも)の熱橋をなくす計画にしております。
何事も一つだけの事情で納まりを決めるのではなく、全体を見渡す(耐久性、コスト、耐震性)事が必要です。