門灯は示しと導きの光・・・

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門灯・・・皆さん何時も点灯させておりますか?

門灯は門にある明かりだけではなく、外部に面した所に設置する照明と理解しておりますが、「緑の家」では殆どの家に門灯を設置しております。

門灯には外構灯も含まれ、通りから見えたり、通りに面する光は門灯と言える。

一般的には門灯とは別に玄関灯がありますが、この玄関灯が悲しいかな最近センサー式のタイプになってきております。しかし「緑の家」では玄関灯をセンサー式でお勧めする事がありません。ご要望がありご説明してそれでもセンサー式が良いとなれば設置しますが・・・。その理由とは、

センサー式は本来は防犯、機能照明です。よって人が近づいてきたときだけ明るくなってほしいとの意図があります。一方門灯を始め、玄関灯はかがり火と一緒で、

「ここに人がいるよ。」

「こちらにおこしください」

「おかえり」

「案内します」

という意味があるのですからセンサー式の照明意図と全く別物です。ですが現在、玄関照明にセンサー式が多くなったのは、ある意味「省エネ」が行きすぎた結果、人の心の温かさまでが省エネになったのでしょう。

20年前はシリカ電球タイプ(所謂エジソンが造った電球)の玄関灯が主流で、これでさえ毎日4時間つけても実は一ヶ月150円なのですが、当時の省エネの話には間違いが多く、一番電気を使っていた暖房便座やエアコン、TVを始めとする待機電力は直ぐに減らす事ができなかったので、身近で直ぐできそうな照明削減が標的にされました。とても残念でした。

しかし救世主が登場します。

LED照明・・・

LEDが出始めの5年前は、消費電力に対しまだ明るさが十分ではありませんでした。しかし現在はLEDも普及し価格もこなれ、消費電力に対する明るさも安定して蛍光灯を超える機器が増えてきました。

ですので、夕方5時から夜の9時まで4時間毎日点けても一ヶ月たった15円です。これならどんなに省エネ推進の方でも、全く気兼ねなくつけておけるでしょう。

私としては、一ヶ月150円でも、その玄関灯や門灯がついているところへ帰る気持ちよさにはかえられません。家の外で精魂込めて働いて帰って来たときに、愛する家族が「かがり火」をつけて

「お帰り・・・、ここで待っているよ」

と合図する光を見たとき、重かった体は気持ち良い疲れに変わり

「ただいま」

と心から言え、幸福感を感じるでしょう。

だから「緑の家」はセンサー式にはしません。あえて点灯し続ける照明にタイムスイッチ(任意の時間にON、OFF可能)をつけ、夏や冬の暗くなる時間に合わせ自動で点灯できるようにします。これなら消し忘れもありません。

どんなに震える寒い日でも門灯が光っていれば、月明かりよりもっともっと心は暖かくなる。

門灯も同様ですし、門灯の凄いところは玄関灯にプラスしてご近所の帰宅者、訪問人にも「お帰り」オーラを放っています。夜の訪問時に、門灯がついていると大変心が温かくなる気がします。そんな経験はありませんか・・・。

自分の家ではなくとも、門灯のついている家は暖かみのオーラがでているのがわかります。最近は、門灯をつけなくなってしまった家が大変多いですが、昔の電気代が高い40年前でももっと多くの家(というより大半の家)が門灯または玄関灯を光らせておりました。
省エネも良いですが、心の省エネは反対です。心の暖かみを出し惜しみする事は、折角幸福になれる手段を自分から放棄しているように感じます。門灯のように家族ばかりではなく他の人にも親切にする事で、その気持ちは必ず自分に返って更に豊かになれるでしょう。

どんどん光を心から門灯から放ちましょう。

門がなくとも「緑の家」ではできるだけ門灯を設置する。

ある有名な料亭のアプローチ。光が玄関まで導くように設置されている。

暗闇の手探りで歩く時に人の心に響く「光」はここに人がいる事を「示し」、その場所に「導き」ます。

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