一年目メンテナンス 夏期の床下エアコンの使用法

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
建物の表側のガレージ。このガレージが玄関の門代わりとなり奥に玄関入口がある。

長岡市に建つ今朝白町の家のメンテナンスにスタッフMが昨日伺ってきた。今朝白町の家は耐雪2.5mで耐震等級3、UA値0.27とした豪雪対応型の超高断熱住居である。

明るすぎるとご相談頂いた光穴の一カ所

細長い長屋形態の敷地のため、光を取り入れる工夫として2カ所の光穴(光庭)になるような穴が屋根にある。豪雪地帯となる地域だけにこの穴から雪が降りこんで問題になるかがこの一年で試されているが、小雪(1mの降雪)とあって特に問題はなかった・・・と言うより明るすぎて少し光量を抑えたいので、光庭に接しているこの窓に日よけとしては必要ないが、簾を設置したいととのご要望には少し驚いた。

こちらは裏口となる側の駐車場。裏側には庇で守られた室外機が並ぶ「緑の家」らしい外観。

既に日射が入って困る窓には簾がキチンとかかっていて、目隠しにもなるしその効果がよかったのかもしれない。

完成当時の光庭に植えられた青肌。
目通りには繊細な幹のみと少しの葉っぱがある感じがよい(下葉は剪定済み)

光庭に植えられた青肌も想像通り森の中に生える木の繊細さを維持して育っている。森の中に生える主木でない木々は、森の中に残された光を求めて上へ上へと枝は伸び、風も当たらないので幹は繊細なまま、葉を光を受け取るのに効果的な上部に集中させて葉をつけようとする。するとこの独特の涼しそうな樹形になる。よって普通の庭の光が多くあたったり、風が強く吹き付ける場所では幹をふとらせてから横方向に広がる。すると折角繊細が美しい株立ちの青肌でも、数年で樹形が乱れ剪定に注意しないとかっこわるい。その点この環境は根元の風通しを気にすれば樹形は簡単に乱れることはない。

上部にだけ葉が茂り、幹は繊細なまま樹形を保つ。

あとは雪で枝が折れないことと、根元が不健康にならないように注意することになる。しかし根元は野良猫防止のため柵がありその点がもどかしい。

野良猫防止(最近ハクビシンも見かけたとのこと)で塞いでいる光庭下部へのアプローチ口

ところで・・・

この夏は基本的に1階の床下エアコンだけで過ごしているとのこと。

「えっ・・・床下エアコンって冷房で高湿になるのでは?」

と思われる方・・・その筋に詳しい方である。しかし今朝白町の家では、去年に引き続き床下エアコンは「再熱除湿」運転をしているとのこと。湿度計はRH(相対湿度)50%程度を示し、床下まで「カラッカラ」の低湿度空間となっており、竣工直ぐの1年目でも床下の高湿など無縁の世界。この運転をオーブルデザインが薦めているのではなく奥様ご自身で決めている。それが一番ふさわしいし今のところ快適であるとのこと。

「そうなんです」

「緑の家」は夏はこれこれこういう使い方と言うことは一切ない。自身で快適とおもえば何をしてもどのようにエアコンを使っても構わない。だから先日の小新西の家のように「7月17日あたりの海の日に暖房モードで48時間運転する」なんてこともOKなのである。ただ一つ注意することは床下がRH(相対湿度)60%を超えないようにしてもらうだけ。これだけ守って頂ければそれでよい。凄く単純なことだから伝わるのである。実はそれは冬期も同じ。決まりが一つだけしかないのが「緑の家」流なのである。勿論電気代もご自身で把握して使う。ただ床下エアコンのドレン水が悪さをしたときにわかるように「水センサー」を設置してもらうようにお伝えしたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする