凄くタイムリーなブログだったようで13日の玉川総研でも避難の事取り上げておりましたね。車で運転中に聞いておりました。何でもそれによると、避難方法が決まらなくとも再稼働に関係ないという法律になっているようです。これって事故を経験した事がまるっきり活かされていないと言う事ですね。3月13日10時30分加筆
何時も通風はオマケ程度に考えていると申し上げている「緑の家」ですが、その通風と上題については大きな関連があります。
長岡市の風向き。起床時と就寝時が違う。
戦争や動乱を除き、過酷事故といえば「原子力発電所の大暴走」しかないと思います。自然災害の地震や竜巻は何時どこで起こるのかわかりませんから、避難をあらかじめ考える事は無駄になるでしょうが、原発事故は場所がわかっているので避難想定は出来ます。
先日ローカル誌の「三条新聞」では、三条市と南会津6市町村で応援(避難)協定が結ばれたと掲載されおりました。なにかあったらそこに避難し市の機能はそこに移される事になりますが、どういったルートで避難するのか・・・?
放射性物質は風によって運ばれます。ですので風向きは避難するのに一番重要なデータです。しかし福島の事故を例に取ると過酷事故時には政府は風向きの発表を、パニックが起こるからという理由で各メデイアや気象庁に禁止しておりましたから、次の時も同じでしょう。だから前もって知っておく必要があります。そこで普段の業務で使う通風のデータを見てみましょう。
職業柄風向き統計データはよく見る。風は気まぐれである。
こちらの図は世界最大の原発立地である柏崎市アメダスによる風向きの観測データです。見ると時間事に大きく風向きが変わる事がわかり、例えば起床時には風は北北西付近が一番頻度が多いのですが、それでも50%の確率。就寝時には全く正反対の南南東付近から風が50%です。残りの50%はあらゆる方向から吹いております。この確率の高い50%の方向を地図にプロットすると、
明け方と就寝時の風向きによる想像図。日中ではない。
黄色い帯が放射性物質に強く汚染されると予想される地域。何か避難地の南会津に向かっていませんか?もし南会津に赤線の最短ルートの17号線で向かうと完全に汚染された地域を通ります。迂回路の緑線なら50%の確率で汚染地を避けることが可能です。但し・・・このプロットは地上付近の風であり、上空の安定した風ではありません。上空の風はウィンドプロファイラで観測できこの影響も受けますからより複雑になります。結局・・・風は風任せと言う言葉があるようにその時にならなければわかりません。
福島の教訓として、避難時には渋滞とガソリン不足で移動に長時間かかったということです。特に過酷事故時には高速道路も閉鎖されるので県外ルートは限られており、最悪の17号線のほか、49号線と8~7号線経由で113号線の3ルートしかありません。新潟県は高い山脈に囲まれているので逃げる道が限られている特殊な地域です。この3つではまず間違いなく県を超えるのに2日くらいは掛かり、爆発からプルーンまでの24時間の猶予時間に間に合いそうもありません。長岡花火で皆さんが体験しているように、冷静さがあるその時でも一斉に車が町に出ると全く動かなくなり、それが事故避難ととなったら・・・想像できます。ここは覚悟を決め、避難しないほうがよいのかもしれません。だから避難マニュアルの一番は自宅待機になり次回の過酷事故が起きても福島の教訓は活かされない事になるのでしょう。つまり・・・狭い日本そんなに急いでどこに行く!・・・です。
ガソリン携帯カンに予備ガソリンを常に40L位キープして一番最初に逃げる・・・それが出来なければ自宅軟禁状態を7日間続ける・・・雪があるときには逆に避難しない方が安全かも・・・
さて貴方はどうしますか?県民は覚悟をきめ腹をくくりましょう・・・。
こんな時でも「緑の家」が超高気密なので軟禁時の密閉性に効果があるという事は皮肉なものですが・・・。
コメント
久しぶりに自分コメントです。
今日のお昼のNHKニュースで、原発事故の際は30km圏内であっても屋内待避が原則のような事を言っていました。
私がこのブログで屋内待避がよいかも・・・と言ったのは、逆の意味で皮肉のつもりです。自宅待機はまるで「原子力に竹槍で対応する」戦前のような非科学的な話です。一番濃度が高いヨウ素は8日が半減期で、最低でも自宅待機を8日間ということです。その間、ヨウ素が家の中に入ってこないような言い方・・・。ヨウ素は空気と共に入ってきます。ヨウ素は花粉の1/1000以下でわずかな隙間をすり抜けます。家は潜水艦ではないので、必ず空気の出入りがあります。またもし冬や夏だったらどうするのでしょう。暖房も、煮たき(電気は必ず止まるので)もしないで8日間家の中で生きていけるのでしょうか?真夏に窓を一切開けないで8日間生きてゆけるのでしょうか?国や県が助けにくるのでしょうか?答えは全て福島の事故で表われております。
だから覚悟を!とは・・・過酷事故が起こったら被曝をするという覚悟で、その時は生活も将来も全て失われるということです。更に子孫に肥沃な土地を残す事もできません。