合理的な「緑の家」考え その1

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2014.10.08 5時加筆

今朝は・・・10度、寒いです。

私は軟弱者で・・・一昨日は寒かったので思わず「暖房」のボタンを押しました。昨年と同じくらいの暖房ONです。とは言っても日中OFFですが・・・。事務所内で金曜日は冷房、次の日には暖房・・・私の体は空調にどっぷりです。

さて、「緑の家」は合理的な考え方によって仕様やプランを考えます。

その中心となるのが・・・

「緑の家」は60年を寿命とする。

からきております。

ここを基準とすると無理な長寿命のことを考えずにすみ、建築コストも削減されます。

よく気密性が100年も維持できるのか?や、大きな地震を受けた後に維持されているのかという質問を「自然派住宅」さんから聞かれますが、全く正論で、

大きな地震(震度6以上)が来たら

気密は相当悪くなります。これは間違いないでしょう。サッシ調整をしていない家で気密測定すると0.5も悪くなる事があります。たった調整をしないだけですよ。見た目は変らないくらいの歪みで0.5も気密が悪くなりますから、地震がきて1/150も変形したら、それは調整どころの話ではありません。まず枠ごともしくは家の残留変形を取り去ってから交換しないと意味がないでしょう。

サッシだけでなく気密シートを使っていても1/150も変形すればシートの重ねあわせの気密は破壊されると所が出てきます。吹きつけウレタンののような気密シートを使っていない家ならそれはそれは大変でしょう。直ぐに低気密住宅になります。

運良く60年間大きな地震や災害に遭わなかったなら、「緑の家」は60年を超えても更に性能は維持できると思いますが、今度は生物劣化の方が気になります。特にカビ・・・。このあたりはきっと北海道や高地とは違う所です。

新潟県では平野全部が湿気発生装置のような土壌ですから、関東よりもその点には特別の配慮が必要です。カビは以前お話ししたとおり、自然素材ならその物質が持っている防かび物質がある間は、多少の悪環境(梅雨時)でもカビは生えにくいと思われますが、その防かび物質がなくなった途端にカビが生えます。無論、物理的にカビ抑制(掃除や強風など)をすれば、菌糸は生え延ばすことがままならないので目立ちませんが、それをしないとカビが生えるか腐るかします。誰もいない空き家に行くと皆同じ独特のカビ臭がしますね。あれです。人も防かび物質で守られております。お風呂に入っていな人もカビだらけならなのはこの防かび物質(実際は皮膚の細菌を利用していたりする)があるからで、亡くなった途端にカビが皮膚に表われてきます。

だから日本人は防かび物質が自然素材にしっかり残っている新築がとても好きなのです。このあたりは以前のブログのとおりです。

カビに犯されない=綺麗=無垢=かわいい

・・・これこそ日本の文化です。

さて、どうして60年なのかついてはその2で説明します。

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