「緑の家」ではUB(ユニットバス)にもCF(循環ファン)が標準で取り付きます。そのCFに大きな影響を受けるわけではありませんが、今回からUBメーカーの考えが少し変わったようです。
従来のUB標準の折り戸は矢印の位置に穴が開いており、換気口(換気扇を使った時にこの穴から脱衣室の空気を入れるところ)になっておりました。
このように上方ではなく多くは下方(又は全周)にあったのです。
下方が多かった訳は多分・・・
換気(排気)用換気扇は天井付近に多い。
排気用換気扇は天井付近にあることがおおく、天井換気扇から一番遠くの経路をとる床付近からの通気口が効率がよいことと、床付近にあればその風が床の乾燥を促してくれるためだと考えております。
所が最近のUBは・・・
写真矢印の所・・・戸の最上部にあるのです。計算すると有効換気口としては32.5cm2でCFの有効換気口から見ると80cm2の半分以下ですから圧力損失も大きそうです。
上部に弁を備えた通気口があるが一応下向きに整流されている。TOTOさんからの転載画像。
メーカー説明図を見ると、
1.換気扇OFF時の湿気の流出防止
2.入浴中に換気扇がONの時床付近ではお尻が寒い
3.下部に穴があるとカビ発生のゴミが溜まりやすい
4.デザイン上スッキリする
とあります。なるほど3,4はそのとおりですが・・・2は入浴時OFFで済むこと、1は必要無いと思っているので
私が考える問題は
1.下部の床付近の乾燥促進が劣る
2.ショートサーキット(換気効率低下)の恐れがある
ですが、2のショートサーキットはよいとして1の検証がこれからになるでしょうね。
どちらにしても「緑の家」のCFが受ける影響は、
CFの運転時UBの戸を完全に閉めると全く空気が入れ替わらなくなります。これは上の図でもあるとおり、一方通行の弁となるためCFの押し込んだ風が脱衣所にいかないためです。ただ・・・戸をしっかり閉めなければ問題ないわけで、浴槽にお湯を張りっぱなし(幼児の転落)のご家庭以外は問題ないと思っております。
さて、この通気位置が5年後にも変わらずに上にあるかどうか・・・。
コメント
れももん様
コメントありがとうございます。
CFは機能しますが、文中にもあるとおり出口有効開口面積が少ないのでCF規定風量では圧損が大きくなり実際の風量は落ちますし、ファン音も大きくなると思われます。
TOTOの上側についている換気口を詰め物などをして常時開きとすればドアを開けなくてもCFは機能するものでしょうか?