2015/04/03に修正加筆 換気扇品番間違いと追加
矢印が壁付け排気用換気扇。この写真は2006年ですから、よいと思ったら10年間同じものを使用しているところが「緑の家」
「緑の家」で今までのお風呂換気扇はCF+壁付け排気用換気扇が多かったのですが、この壁付の排気用換気扇を天井付の換気扇排気用に変えようと思います。
東芝のFY-12XSY4。消費電力も少なく、気密性もよい。しかし気密施工がやりにくいとの事。
今まで壁付き排気用換気扇は、
・閉まっているときに気密性が高い
・消費電力が少ない
・風量が多い
事が重要でしたので、東芝のFY-12XSY4を選んでおりました。この3点ではとても優秀な換気扇です。しかしこの施工時の気密処理が難しいとの現場の声が多くなり、天井付に代える事にしました。
まず整理します。
「緑の家」ではお風呂は24時間換気に該当しない空間で計画しているので、排気用換気扇がOFFの時間が長く、そのOFF時の気密性が重要です。
「えっ・・・換気扇をOFF・・・そんなことしたらカビが生えるのでは?」
と思われる方・・・通常はそのとおりです。お風呂が乾燥するには入浴後換気扇ONで8時間以上はかかると思いますし、夏季には24時間でも乾かない時があるでしょう。しかし「緑の家」のCFを使えば換気スピードも上がり、排気用換気扇はいりません。よって排気用換気扇は一年のうち1/3程度の運転と予想します。実際既に運用してから数年経っておりますが、CF取り付けの全ての方がそのように使用して問題無いことが実証されております。CFについてはこちらをご覧ください。
天井付換気扇の場合、この東芝のFY-12XSY4は使えませんし、他社に同じような閉まる換気扇があってもこの形状で密閉されることはありません。となると換気扇本体とは別に連動電気式シャッターを取付ける事になります。しかしこれが高いので今まで躊躇しておりましたが、最近東芝さんでこの電気式シャッターがオプション扱いではありますが一体型にセット出来き、価格も以前より下がった製品が発売されました。
またPanasonicさんではこのような一体型電気気密シャッターはない(従来の個別風圧シャッターのみ)のですが、DCモーターの換気扇がやすくなり、どちらにしようか迷っております。
では候補の特性機種の比較・・・
東芝の換気扇。電気シャッターが一体化出来る優れものだが、ACモーターのため10W
①東芝さんDVF-T10CL+DV-10CES 合計22,800円
・電気気密シャッターを付けてもやすい
・ACモーターなので消費電力が10w
②パナさんFY-17CS7 計 23,415円(電気シャッター一体型)
・ACモーターなので消費電力が8.5W。
・本体が少し大きい。
このパナさんの天井換気扇。電気式シャッターが一体となっており、消費電力も東芝さんより少なく7年ほどの実績もあります。こちらはこのブログの読者さんからの紹介で、こちらもお勧めの機種です。ただ騒音が1db高い事、シャッター一体型の為本体寸法が大きいことが有りますが、UBの点検口もおおきので作業は出来ると思います。
最後に・・・
パナの換気扇。DCモーターのため消費電力が1/5の2wに・・・。
③パナさんFY-17JDK7/77+FY-MDS042 合計42,900円
・電気気密シャッターをつけると高い
・DCモーターなので消費電力が2 3w
・表面フィルターがある。
結論は・・・
消費電力の差が気になりますので計算を。
実際87wの差の年間電気料金は、
1日8時間使用し365日で・・・621円/年 つまり10年で6210円※
・・・543円/年 つまり10年で5430円※
ならばACモーター(東芝さんと)DCモーター(パナさん)の生涯コスト(購入費と運用費)は東ACモーターがよくなります。
※普通の家はCFがないので24時間使いますからこの3倍の差の1.9万。DCモーターの特性として圧損が増えると消費電力が増える特性の為3Wとして10-3=7wとした。
ということで
現時点では東芝さんのDVF-T10CL+DV-10CESパナさんのACモーターのFY-17CS7を標準の風呂用排気天井換気扇にします(今までの修理対応はパナが上です・・・)。もしDCモーターに拘ったり、循環ファンでない場合はFY-17JDK7/77のパナさんが安くお勧めです。パナさんの方がフィルターがあるので掃除機で簡単に掃除ができ羽が汚れにくいです。また電気シャッターが無くとも最近の標準でついている風圧シャッターは気密性がよくC値0.5程度では問題ないとおもいますので、電気気密シャッターを追加しなくともよいでしょう。すると俄然DCモーターのパナがよい・・・。ねっ!悩むでしょう。
あっ・・・ユニットバス標準の天井付換気扇は気密性がよくないので止む得ない時以外は普通は使用しません。また当事務所の換気スタイルは全熱交換型なのでお風呂は24時間換気の対象とはしませんからあのCFが標準なのです。