私は建築士としては珍しく実務と研究の両方に携わった経験があり、わかり難い研究や解析をわかりやすく説明する事を得意とし、両者の橋渡しが自分の社会的役割と感じております。
夏の意識があるうちに夏の気温と湿度のとらえ方についての昨年の2014年8月4日のブログを改めて載せます。
以下2014年8月4日のブログをコピペ↓(一部加筆修正有)
研究者は温湿度など気象データは膨大な量になりつい1日の平均や一ヵ月の平均にしてしますが、夏の気温と湿度は1日の上下が激しいので平均化しない方が実態が浮き上がりますから、平均化しないで時間毎に解析することも大事です。
深夜3時頃の気温・・・なんと28度
そして・・・湿度・・・・98%・・・
空気がじっとりしていてこれでは寝られないでしょう。
空気中の湿気量は昼間も夜も大きく変わりないために、夜気温が下がれば相対湿度が上がるのです。ですので1日の変化の少ない露点温度や絶対湿度、エ
ンタルピは平均化しても良いと思いますが、湿度(相対)と気温は出来るだけ時間当たりで扱う方が、人が中心の住いに対する調査としてふさわしいと思われま
す。
一方こちらは東京都中央区の同時刻の温湿度です。
気温は全く同じの28度ですが、
湿度は15%も低い84%・・・
大事な事は、1日の平均湿度にしない事です。平均化すると不快や快適性が平均という中に隠れてしまいます。気温だってそうでしょう・・・1日の最高35度で最低24度なら平均で29.5度になって暑いという感じは薄れます。
人はそのおかれた瞬間で暑いを判断しますから、人に対する影響を解析する時は一時間毎のデータ処理が良いと思われます。よく都心は暑いと言われますが、湿度はコンクリートしかない都心だから上がりませんが、新潟市は土が露出、田畑があるので、湿度が上がり98%なのでしょうか。これでは都心より相当暑く感じます。でも・・・同じ海が近いのにこの差は・・・風の影響もある?
更に露点温度で比べるとわかり易く
新潟市 気温28度 湿度97% 露点温度27.7度 ←暑い
東京中央区 気温28度 湿度84% 露点温度25.1度
露点温度は下のグラフのように1日の変化が比較的少ないので平均化しても人の感覚とずれがわずかです。