その②の続きです。
まずおさらいですが、
南面の外壁のみグレーになっていて東面はまだ木地の色・・・。
日射が原因だと推測したところ、外壁面(垂直面)は南と西、東の日射量は変わらないか、南側が少ないのでは(太陽高度により)・・・という指摘に対し紫外線と仮定すると南側に日射があたる頃の(お昼前後2時間)紫外線の強さが最も強くなり、また建物の南側は隣棟間隔を多くとるので天空率も高い。そのせいで紫外線量も他の方位面より増える・・・
まで来ました。そこでこれを実際の家に当てはめます。
まず南側は田んぼだけで隣棟間隔は50mくらい・・・一方上の写真でわかるとおり東側はお隣があります。また車庫下屋もあり東面の天空率は低いですからまだ木地色です。
さて南西方向は最近少し家が建ちましたがそれでも真西はまだ田んぼのままで、隣棟間隔は50m・・・だから・・・紫外線が南以上にあたる可能性が高いです。
現地で確認すると・・・見事にそのとおりになっております。
西側は横から日射があたるので屋根下から直ぐにシルバーグレー色。南側より均一にその色になっております。
なるほど・・・やはり紫外線で防かび物質が破壊され、カビの生えるスピードが早まったと言えます。
♪ ♪ ♫
3回に渡って「カビは日射が好き」をお送りしてきましたが、
正しくは
「木においてカビは紫外線の強いところから生える」となります。
次は紫外線が微量な時(家の中)ではどのくらいで防かび物質が破壊されるか・・・
を調べて見たいと思います。カビが家の寿命を決定する要因の一つと宣言しておりますから、ここが一番重要な事です。
こうご期待を。
コメント
西裏館のS様
まず最初に勝手に外観を例に取り上げてすみませんでした。またコメントの返信が遅れすみませんでした。少し考える時間がほしかったので・・・。
S様の言われる事はもっともだと思います。
色の変化については雨がかりが一番の影響であることは同じ気持ちです。つい先走りした表現、偏った決めつけをしたので その④としてまとめてみました。
ブログとしては大変長くなりました(笑)。
また貴重なご意見、ご指摘があれば嬉しいです。
浅間先生、ご無沙汰しております。
大変お世話になっております。
木の外壁の変色、カビの繁殖と日射や紫外線との考察、大変興味深く拝見いたしました。
ただ、当該の住人として、違った感想を持っていましたので、コメントさせていただきます。
今回の仮説は、その一で書かれている、
「雨のあたりかたの違いは顕著にはなく、この状況を決めているのはどう考えても「日射の当り方の違いだけです」。」
これを前提とされていますが、当方の住宅ではこれは当てはまって無いように思われます。
また、荒町2丁目の家も直線距離2~300m以内で方角的にも同じ配置であるため、この「雨の当たり方の違いは顕著にはなく、」と言う前提が実際とは異なっているのではないかと思われるのです。
雨がかりが均等であるかないかの点についても、しっかりと検討されてはいかがでしょうか。
ご存知のように、この地域は西南西の風が吹くことが多く、特に雨降りなど荒れた天候の時は南西~西の強い風の事が多いです。
そのため、住んで居る者の実感として、外壁への雨がかりの量、頻度は、西>南>>北>>東となっています。
西側、南側の外壁はちょっと強い雨が降った時にはほぼ必ず濡れてしまいます。
一方、北側の外壁が雨に濡れるのは年に数回程度ととても少ないのです。
そして、東側に至っては外壁が雨にぬれることは年に1度2度あるかないかです。
そして実際、木の外壁の退色、変色(カビの繁殖)は雨がかりと同様に、西>南>>北>>東となっています。
東側の外壁が一番木地の色が保存されております。ほとんど新築時のまま、もしくは少し濃くなった感じです。
紫外線量からすると最も変色が少ないのは北側という事に成るのでしょうが、実際のところ北側は東側に比べてより退色し白くなりかけています。このあと数年かけてグレーに成っていくのでしょう。
以上の様に、木の外壁の退色、変色、カビの繁殖に最も寄与しているのはやはり「雨がかり」との感想を持っています。
ただ、紫外線とカビの繁殖、木の外壁の変色の関連もとても興味あるところです。多分関連性は有るのでしょう。
ただ、雨がかりの影響が大きすぎて、日射や紫外線の影響は隠されてしまい、目立たないのだと思ってます。
素人住人の素直な感想です。
データも無く、科学的でもないですが、どうかお許しくださいませ~。m(₋ ₋;)m