福島県 会津坂下の家 基礎工事1

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

12時21分加筆修正

アップで見ると更に綺麗。施工と写真は東北入谷まちづくり建設さん。

超高断熱高気密が特徴の「緑の家」ですが、
その断熱性能の前に最も大事にしているのが「構造」です。

改めて感動します。この整然と並んだスラブ配筋・・・。

美しいと思いませんか。フラットスラブならではの単純な美しさ・・・。均一のフラット感は大地では人工物しか見ることが出来ない美しさで、自然界ではべた凪の海や湖だけになります。

一発打ち込みの型枠下部のパンク防止(立ち上がりコンクリート圧力のスラブ膨み防止)に堰板を先行しております。これは住宅以外のRC建築物には普通でしょうが、住宅の基礎工事では丁寧な仕事です。無論なくとも打込み時の回し込み時間の工夫やコテ押さえ込みでもOKです。実際現場で見ると片側のみなのでパンク防止ではなく型枠固定用だとわかりました。またこのような水平枠は打込み時に注意しないと綺麗に廻らないことも付け加えて追記します。

ピッチ80mmのスラブ配筋。

そして基礎配筋も丁寧な仕上がりです。自分で設計した基礎の配筋は写真のようなマークがなくとも直ぐに判断出来るのですが、工事監理が設計者でない場合、このように赤いマークがないと直ぐに理解できません。よってこの工事をされているのは、設計と工事監理者の分離が当たり前の公共建築物なども多く行う施工会社さんだと直ぐにわかります。

玄関戸下の基礎梁。玄関は地面と近いプラン。捨てコンのひび割れは耐力に影響は全くない。

比較的大きい基礎梁。それでもh=450なので人通口として使える低さ。これが「緑の家」の高基礎のよい点。

「緑の家」は設計と施工が完全に分離された方法で住宅を作ります。よって施工会社さんは初めて一緒に仕事する状況も多くあります。様々な方達と物を作るのはドキドキでワクワク、時には「えっ」もあります。状況に応じて対応していきたいと思っております。

この会津坂下の家の施工会社さんを決めるときにも、最終的には5社くらいにお声がけをし、時間的には同時ではありませんが4社さんの見積もり頂きました。その時の金額の上下は8桁部分の数値が違いますがこの違いは何?と聞かれると・・・
建物が同じ性能で同じ意匠であっても工事管理の内容だったり、仕上がりの程度だったり、サービスだったりします。そこをどのように判断するかが建て主さんの価値判断です。
私共は特別凄い仕上がりを最優先しませんし、その仕上げのためコストが上がることも望みませんが、建て主さんがご希望されればそのような建築会社を選ぶ事になります。その場合コストも掛かることが多いようです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする