西大崎の家 完成 その3

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Ua値0.25w/m2kの超高断熱住宅

現在の当ブログの検索第2位が「冷房 床下エアコン」ですが、床下エアコンの冷房は以前から何度も書いているように薦めません夏季床下エアコンを使って何かをするなら除湿か再熱除湿運転で、冷房は薦めません。

超高断熱住宅と冷房・除湿・床下

西大崎の家は完成竣工したばかりで床下が高湿になっているので、完成見学会中は床下エアコンを使って再熱除湿運転をしておりました。
電気代の安い弱冷房除湿運転でも若干床下が冷たくなりますが、再熱除湿運転をすると床下内が24度くらいで維持されるため、一階の床温が下がらず一階での快適感がアップします。また梅雨時は床下を暖房運転することも今年から薦めております。

床下除湿は静圧差で成り立つ

湿気の多い夏の新潟県で、夏の通風と網戸中止宣言をして、更には床下に再熱除湿運転を薦めはじめているのは・・・県内で超高断熱+床下エアコン暖房(静圧式)を最初に薦めた「緑の家」からだと自負します。

通常床下エアコン暖房の時は、暖気を送り込むので床下内が密閉されていなくとも、温かい空気の浮力で床下内天井をなめるように空気が拡散されますが、冷気を入れたときには、冷たい空気は比重が高いので下に沈み込みそのような拡散が期待できません。ところが静圧式の床下エアコン暖房設備を使って床下内を再熱除湿しているときのデータや動画を見ていただければわかりますが、再熱除湿した空気をつかうと、均一にムラがない温度分布ができます。

まずは動画を・・・

音が出ます。

但し床下に再熱除湿運転をすると除湿運転の2倍の電気代がかかるので、これが気になる人は除湿でもよいかと思いますし、床下が多湿でなければ無理に除湿をする必要もないと思います。

床下エアコンの除湿運転時のデータ

今年の実測から。25度安定で上下温度差1度以内。再熱除湿運転中は350w程度の消費電力。一般 冷房除湿に比べ2倍と思われる。

床下の高さが1.4mあるので上下温度差があると思われる除湿時ですが、「緑の家」ではムラがほとんどありません(1度以内)。これなら上下温度が同じと考えても大丈夫です。

床下エアコンの弱冷房時のデータ

一方、冷房除湿(弱冷房)を行った「緑の家」は、上の再熱除湿運転の家より3度低い22度で安定しており、冷房除湿でもカビ増殖環境には入らないこと示しております。無論両家とも、通風は一切しておらず24時間完全空調です。特に冷房除湿の40坪のこの家は、7月の電気代は12000円(お湯をだけを除く 照明・家電など全て込み)とリーズナブルですね。

一方冷房除湿した「緑の家」は温度22度、RH(相対湿度)65%で横ばい。こちらもカビ増殖環境にはならない。

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