エアコンの実測比較 学会論文から  その2

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赤林ラボの今年のエアコンの学会発表論文梗概その2です。

エアコン4の冷暖房COPとエアコン1と3の冷房時の計測結果です。ご覧ください。

 

エアコン①は素直な特性だが、③は複雑な特性となっている。

図5と書かれた右下のCOPマトリックスですが、昨年の論文を見ているのでこのような2つの山をもつCOP特性があっても驚きは少なくなりました。ただグレー矢印の部分は、断続運転でもないのに、真っ青な色づけ・・・。機械がうまく動いてない印象です。ちょっと気になります。

ところで昨日赤林ラボに伺う事ができ実測者しかしらない三菱燃費事件にも似たすこしやばい話を聞いてきました。

「どんな状況を再現しても最大出力には近づかない」

「同様に仕様最大風量には届かない」

「断続運転時でも一晩平均ならCOPが高くなる事がある」

との事です。確かに図を見るとカタログ出力値から少し下回っております。

その理由を推測するに、APFを決定するCOPを測定するJISの方法では、インバター周波数を手動で可変してもよいのに対し、実際はエアコンに搭載されている機内インバーターの制御になるのでそれが一つの理由では・・・

との事です。

また機種によって制御アルゴリズムがあまりにも違い、実際の使用時には本当にAPF表記通りの性能があるのか?

触れてはいけない毒草のある森の中が霧で覆われている・・・そんな中を歩いているような研究・・・だからこそこの霧が晴れ、毒草に触らず抜ける事ができれば高い成果があると思われます。

話は変わりますが・・・

エアコンの最大出力は元より辛くみております。
最大出力が必要な時は外気がその土地で最低の時期なので、雪で覆われるなど出力は不安定になる要素が大きくなります。ですのでそれを見こして低温運転時能力の3倍以上をその家の最大負荷としております。

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