床下冷房や床下除湿は不快で無理・・・。
超高断熱Ua値0.28w/m2K 北園町の家 完成①

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ウッドデッキ日陰におかれた温湿度計は40度の外気温を示す。

北園町の家で行われた完成見学会。日中最高気温35度と今期一番の暑さなか行われました。

そしてここで、

「床下冷房」の不快さを改めて実感することになりました。

上の写真で窓下に並ぶ収納箱・・・。

これは建て主さんのご要望で計画しており、この上は吹抜けの上まで続く大きな開口部があり、冬にはこの窓からコールドドラフトが発生するので、通常床に温風吹き出しスリットを設けます。しかし収納があるので設ける事ができません。

そこで・・・

収納の中に穴を設け、そこから収納下部をとおして内部に吹き出すシステムを組み込みました。

穴の大きさや位置が肝心。そのあたりが床下暖房の経験豊富な「緑の家」は予定通りの吹き出し空気を確認できた。

すると、

再熱除湿しているこの北園町の家では、

絨毯で下部が塞がれているところは少し出にくくなっているが、しっかりと機能していることがわかる。

こんな風に・・・収納下部の隙間からじんわりと除湿された25度程度の空気が吹き出されることになります。

熱画像で写すと、床面温度は1~2度の差がついていることがわかりますね。

更にアップすると、

白い矢印は天空散乱日射の影線。この輻射の影響より冷気がはみ出ている事を赤矢印が示す。

こんな感じで白い散乱光および反射光を天空散乱日射の差し込む部分とは明らかにちがう温度域が見て取れ、実際見学者の方にも手を当てて頂きそれが冷風であることを確認して頂いております。※全天からの直射光ではない間接光を天空散乱日射という。

そしてこの場所に座っていたり、立っていたりすると足元(おしり)が冷え込み・・・大変不快なのです。

床下に吹き込まれるのは、再熱除湿で24度+2度に設定された20~22度くらいの風・・・。冷房や冷房除湿の温度域(14度以下)に比べ暖められた空気にも拘わらず、不快な事に驚きました。

やはり日立のエアコンを選んで正解で、三菱や東芝に比べ日立の再熱除湿は他のどのメーカーよりも再熱除湿の温湿度の実行巾が広く感じます。少し高くなる電気代さえ目をつぶれば、もう少し温度を上げた再熱除湿でこの不快さは低減されるでしょう。やはり日立の再熱除湿・・・。良いですね。

因みに床面温度は25度、吹抜け天井部分(1階床面から5.5m上部)の温度も25度と同じですので、吹き出し近くにいなければ特に問題はありません。つまり再熱除湿による床下除湿以外は1階床面が下がる事であまりよい環境になることはないでしょう。なにしろ床が冷たいのは・・・

「不快」

です(私のような代謝がよくない人にとって)。

大手メーカーさんで床暖房用の配管に冷水を通して夏は冷房・・・なんて考えていた?ようですが、これは人の快適性を無視した方法。やっぱり頭寒足熱が基本です。ですので一度も床下エアコンを冷房利用しようと考えた事はありません。

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