超高断熱は飛び抜けて・・・デザインは無難
大開口があるのにUa値は0.3w/m2Kと超高断熱、そんな高崎の家は・・・
まさしく無難な家の外観です。無難な家は「緑の家」の重点事項・・・。
無難≠どこにでもあること
で、
無難=難が無いこと
です。https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2016/02/27/post-0/
大開口があるのにUa値は0.3w/m2Kと超高断熱・・・そんな高崎の家。
最近工事監理のブログが少ない・・・そのとおりで県外の工事監理はまとめて効率良く伺うので、県内より少し回数がへります。今回は高崎の家を少し長めにまとめてご案内します。
軒裏の色
高崎の家の足場が解体されようやくその全容が見えました。シンプルで美しい屋根です。軒裏の色が暗色なのは1999年「緑の家」が生まれて以来。軒裏はほぼ100%この暗色です。
軒裏とは屋根の裏側のことで、普通の家はこの部分の色を明るい色(白系)にしますが、「緑の家」はいつもここが暗色です。
「緑の家」の特徴がでている写真です。今も変わらない外観のデザインと色のコンセプト・・・そこには1999年から「形」、「色」共に無難さがあります。
庇は2種類に分離するのが、庇使いである「緑の家」流
さて足場が外される前に必ず防水処理の工事監理に伺います。
「緑の家」では2種類の庇があります。
一つは窓の付属物としての「庇」。もう一つは屋根と見なせる「庇」です。
窓の付属物としての庇は↓のように庇上のシーリングが全て行われることが多いです。この場合は2次防水層は窓の枠に密着された透湿防水シートで、この庇自体は外壁の2次防水層の上に設置されておりますから、窓の付属物(シャッターのような)と扱います。この辺りの解釈と納まりは何度も所内で検討されて今の納まりになりました。
一方屋根と同等に見なす庇は2次防水層の下に屋根の防水紙が差し込まれ一体化されます。すると今度は主屋根と同等の考えで造りますから・・・
このように外壁の下端に水抜きが計画されます。赤い部分がシーリングされているのは水の横走りを少し抑え、横から内部に入りにくいようにとの考えです。雨の多い日本の家屋は雨水の侵入をさせないよりも、侵入した水を早く乾かす方に考えるため、先回の会津坂下の家で動画を紹介したように通気工法が基本となっております。
「緑の家」の定番のこの外壁色「コットンホワイト」の時は、換気扇の外壁に取り付くフードも同色に工場塗装されます(一部シルバー色)。ですので出来上がりがスッキリとシンプルになるわけです。
高価な無節のヒノキを安く使う
次に内部です。
「緑の家」の定番床材のヒノキ・・・でも今回はいつもと違います。
おや・・・節が全く見当たらない・・・
そうです。今回はヒノキの無節を全ての床に使います。実はこれは施主支給で可能になった仕様で、普通に工務店さんから買うと40000万/坪以下では買う事ができないこの無節材が・・・ネットではその半分程度(運賃別)で買う事ができます。これはなかなか・・・安い。
ただし、長さが1.9mなので通常の半分の長さですから貼り手間はちょこっとだけあがります。それでもこの安さは魅力的。まあデメリットと言えば材料の品質責任は支給した建て主さんになることぐらいです(金額が大きいので結構ドキドキですが)。
又高崎の家ではご要望によりちょっと本格的な間接照明(建築化照明)が計画されております。天井や壁が建築的に加工されその中に照明がセットされます。光源がLEDになったので間接照明は少なくなりましたが(蛍光灯の方が柔らかく均一に拡がりやすい光の特性上)、今回は果敢に挑戦です。
内装工事のボードが貼られて中間時の気密測定を行います。
アライさんが先回施工された家富町の家では中間時が0.4~0.5cm2/m2だったので今回も安心して結果を待ちたいと思います。