ダクト式の換気システムの事 その2

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先ずはこちらをご覧ください。

これは事務所に設置されているダクト式の換気システムと同じ条件である給気グリルの裏側の汚れです。

5月頃掃除して今は12月ですから半年間の汚れです。

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こんな感じのゴミが付着します。

実はこれ・・・壁体内の空気を無理矢理吸わせたときの汚れです。

「え・・・何をいっているの?」

ということなになりますのでポンチ絵で説明します。

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脱衣所と事務室の戸の上に給排グリルを設置して空気を通すための開口部がある。

事務所は寝泊まり出来るようにシャワー室もあり、その隣に脱衣所が有

ります。

シャワー室の排気用換気扇は常時運転しており排出された空気分は脱衣所と事務室の境の壁上に設けられた給排グリル(ファンはない)から取り入れられます。

今年の春にグリルの掃除をしている時にふと中を見ると、スリーブパイプに穴と隙間があることを発見しました。

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脱衣所の入り口上に給排グリルがある。

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ルーバーを外すと簡単に掃除ができる。その外して中をアップにしたのが下の写真

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上部に隙間と穴があるスリーブ管。これは給排グリル付属の純正のスリーブ管。ダクトレスになるがスリーブ(極短ダクト)はある。

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矢印が隙間。スリーブ下部には少し埃が溜まっている。これで設置12年くらい。

この穴を発見したので、給排グリルの事務所側のシャッターを閉じて、無理に壁内空気をすいこませたのです。

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図としてはこんな感じ・・・。
事務所側を閉じたので穴や隙間から空気がはいる。

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半年で黒い埃(カビもあるか?)が溜まる事になる。上図の黄色が汚れで、グリルの内側のみ付着。事務所側には全く汚れが見られないことから、壁体内空気を隙間から吸っているとの見解。

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表からみるとわからないが・・・

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裏にはびっしりと埃が付く。

で何がいいたいかというと・・・今まではこんなに汚れませんでした。つまり・・・

室内空気は思った以上に汚れており、特に壁体内は年数が経つととても汚い空気になっていることがわかります。こんな中を積極的に空気を通すなんて、家の20年後・・・恐ろしくて考えたく有りません。

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その1で紹介した「緑の家」の熱交換換気システム図。

上の給排グリルの場所は、「緑の家」のダクト式換気扇の位置に置き換えると・・・

「う」や「え」ですから、カビや埃があっても問題ない事になります。ここが無難な(多く取り入れられている)換気システムの良いところですね。また目視不可能な壁体・階間内など使わない空調が良いこともわかります。年月共に必ず汚れるのが普遍的摂理です。その汚れを人が吸込む前にフィルターなどで除去するか、はたまた汚さないようにメンテナンスで掃除するか・・・しかないでしょう。そのことを考えない住宅設計は瑕疵と言ってもいいのかも・・・。

最近・・・一定時間で空気の流れが逆転する換気装置が販売されており、このブログでも質問がありました。

上から想像出来ることは

汚れてはいけない「い」と「う」が数分ごとに入れ替わるので、汚れはその都度取り払われてしまう事になります。その点をどのように評価するか・・・。まだこのダクトレス双方向換気システムが日本の上陸してから5から6年・・。今後の調査に期待します。

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コメント

  1. Asama より:

    赤林先生
    コメントありがとうございます。

    >壁の中の汚れはどこから来たのでしょうか。どこから空気が来ても結局は室内の空気が汚れているからではないでしょうか。

    おっしゃるとおりです。建物内の空気が汚れていると思います。

    >たまたま、長年たまっていた壁の中の汚れが一度に出てきたのではないでしょうか。

    その可能性も高いので今後も観測して参ります。この冬は普通モードに戻し、来春同様な壁体内取り入れモードにしてみます。いずれにしてもまだまだ因子の特定は難しいとの仰せ・・・早急に結論に結びつけない事が大事とのこと、どうも最近カビや汚れは力が入って冷静さを見失いますので気を付けます。

  2. 赤林伸一 より:

    壁の中の汚れはどこから来たのでしょうか。どこから空気が来ても結局は室内の空気が汚れているからではないでしょうか。たまたま、長年たまっていた壁の中の汚れが一度に出てきたのではないでしょうか。