真っ当な技術者の考え方 床下暖房

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床下暖房・・・本格的に始まってから10年も経っていない・・・。

「緑の家」でも全棟標準化してからまだ7、8年。

家は最低でも30年間無難に過ごすことができる仕様でなくてはいけないと思う。

だからいつも謙虚に構えることが良い。

主観だけで猛進するのは危険だし、何しろ建築士は家の設計を業としているので普段の設計の99%が自分の家ではない。だからこそ謙虚さが必要。

私が高基礎にしているのも

私が耐震性を第一優先とするのも

私が超高断熱性が少々犠牲にしてシロアリ防止が必要と考えるのも

私がドレーキップ窓を標準とするのも

私が床下メンテナンスを重要視するのも

・・・

全ては起きた現象を素直に受け止めるから・・・。

シロアリが脅威といえども、100%の家でシロアリ被害にあうことはない。たぶん多く見積もっても30件に一件だろう。

地震も同様。その家の生涯で震度6強以上に会う確率は日本国中で5%もいないだろう。家だけでない。車の事故も同様。事故に出会う確率は5%もないのにほぼすべての人が保険にはいる。

仮に、

床下に害虫が入って汚れ困った人は、50%どころか、10%もないかもしれない。しかし10%もいると思うか、10%しかいないとおもうかで、その家の長期の安全性は違うだろう。自分のところは入ってないから世の中のすべての床下には入ることがないと考える人がいるだろうか?

10件中1件の床下が汚れていたなら、

自分の家の床下もそのうち「汚れるかもしれない」

と考えるのが家の設計思想では最も重要と考える。

だから・・・

他の家の床下が汚れていた・・・と聞いたなら、

そっか、そういうことが起きるのだな・・・とまずは受け入れることが家の設計思想では大事なこと。

次にその原因を考える・・・

最初から目の前の現象を否定をしない・・・

これは技術者として最もあるべき思考回路。

技術者でなければそういう考えにならないことは仕方ないが、技術者が家の設計者の条件と多くの人は考えているはず。

自分勝手の思い込みは「妄想」とも呼ばれる。

他の人が言ったにせよ目の前に事実があればまずは受け入れる。

この素直に受け入れができないのは、常に自分が社会に対し嘘をついているから、他の人も必ず嘘を言うだろうと心に思っているから。

緑の家が15年前にシロアリ被害にあった時から。当時は乾燥してしていればシロアリ(ヤマトしろあり)はまず来ないと業界の多くで認知されていたが、シロアリは乾いた空間をいとも簡単に突破し玄関の木を食べた。それ以来私は謙虚に事実を受けいれるようにしている。そして15年経過した今の常識は、「ヤマトシロアリも乾燥している空間でもそこにある木を食べることがある」に変わった。人の考えることはそ15年でガラッと変わる。そんなものである。

今設計をお手伝いさせてもらっている人は、樹脂サッシのフレームの樹脂の匂いで頭が痛くなる時があるとのこと。私にはそんな経験がないので「それは嘘でしょう。何か勘違いしている」なんて思ったことがない。「そうか、塩ビ樹脂の匂い(揮発性化学物質)がダメなんだ、そんな感受性の高い人もいるのだ」と受け止める。これが大事なことなのである。

床下暖房が30年以上の実績(その地域気候で)があれば様々なことが出そろうだろう。それまでは謙虚に考えることが大事だとオーブルデザインでは思う。

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