笹越橋の家 2階床下エアコン確認と紙障子

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2階床のスリットから吹き出る温風で浮き上がるテッシュ。準パッシブ型の階間エアコン暖房が成功。

ふわりと浮くテッシュペーパー・・・。これは2階床に設けられた床スリットである。エアコンは遠く離れた1階の廊下に設置されているが、補助動力ファンを全く使用しないでこんな具合に空気が吹き出す。

以前紹介した笹越橋の家の2階と1階の階間床下エアコン概念図。補助ファンを全く使わないでしっかり2階床下(ふところ)から吹き上げる空気。この調整と確認に今日の夕方スタッフMが行ってきた。床下エアコンの補助板の調整がまだにもかかわらずこの状態でひとまず成功と確認できた。1階の床下エアコン暖房は既に11年を経過し改善も必要無い程成熟している。その中で2階床下エアコン暖房は過去採用2例(簡易型を入れれば3例)全てで成功しているが、やはり出来てみるまでほっとしない。

このことは当たり前だから驚かないが、ちょっとうれしかったのが2階の障子越しの間接照明である。

夕暮れとなり外が青白く変わる時刻の家族の間の写真↓。

そこに障子の内部に埋め込まれた照明をONすると↓

「緑の家」はギミック的な事や、店舗のような軽いインテリアは普段行わないのであるが、笹越橋の家ではこんなに素敵な障子があるのにその光の柔らかさを昼間だけ楽しむのは勿体ないと思い、夜でも障子の柔らかさを活かす事を考えた。
紙障子越しの美しい光は築103年の「て・こあ」で体験しており、日本の住宅の原点とも言える。

夏の「て・こあ」で西日が障子で和らぐ。

築103年の「て・こあ」の紙障子は延べ20メートルにもなる。

断熱も気密も全くない「て・こあ」の良さを超高断熱の現在の住宅に生かしたいと思っていたが、コンパクトな笹越橋の家でそれが出来るとは・・・。

昼間の紙障子越しの家族の間。テーブルの長さは2.8mと最大9人掛。

巾5mの連続した紙障子が夜でも生かされる。紙障子越しの照明といえば・・・イサムノグチのぼんぼりシリーズAKARIが好きだった事を思い出す。ヒバの黄色い色と白壁とこの黄金色に光る紙障子が・・・まったりとした時をつくる。

これが感じられる完成見学会の14日16時から19時にご予約が入っていないので、このブログでご紹介してみた。

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