春に商願申請した「緑の家」の商標登録が登録査定されました。
「緑の家」は今から18年前に産声をあげました。事務所を設立した20年前は、高気密高断熱の設計する家を「環境住宅」と名付けておりましたが、設立2年目のイメージビデオを制作する時に、ビデオ制作者(妻です)が環境住宅ではなにかすっきりしないとのことで、「緑の家」と名付けたことがきっかけで、オーブルデザインの設計する住宅は「緑の家」となりました。
当時はまだ珍しい無塗装の木を室内にふんだんに使った家で、また娘がまだ子供でその頃よく森に遊びに出かけ、その木の緑の奥深さにイメージがぴったり合ったのでそのまま使い続けました。家とは子育て期間を中心とする緑に囲われた木の上の巣であり、今考えてもぴったりのネーミングだと思います。そして私がそうであるように、子育てが終わった人生の後半を楽しむ家としても近年「土間キッチン」「床下暖房」を追加しました。
「緑の家」はUa値0.3w/m2K以下の超高断熱高気密高が基本で、耐震性は最低でも避難所クラス(耐震等級2)以上、無塗装の木を使い、経年変化と肌触りを楽しみ、そしてなんと言っても高基礎があらわすように、メンテナンス重視の薬品を使わない高耐久性・・・。これは設立以後20年間全く同じ思想でこの点は最も私が誇れる家造りの原点です。
また独立した設計事務所であるがゆえに、建築業界の施工のタブーに触れる問題点の指摘とその解決・・・。
そして近年は「無難」が設計の基本姿勢であり、「カビ」が家の寿命を決定する大きな要因との仮説をたて、その対処を明確にすることを大事としております。
既に「緑の家」にお住まいのオーナー様のためにも「緑の家」は「緑の家」であり続け、その想いを大切にしたいと考えております。