思わぬ盲点。事務所のネット・LAN配線。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2022/10/17青字を追記

昨日のインターネットの速度は上のとおりまずまずの数値である。しかし一昨日までは早朝でもどう頑張っても90Mbps程度でギガ光ネットなのに今時100Mbpsもない環境であった。原因はLANケーブルにあった。

LANケーブルを変えただけで8倍スピードアップ。右がCAT. 5のケーブルを使ったとき。

事務所の開設は25年ほど前になるが、当時インターネットはISDNであった。そのスピードは2Mbpsもない。モデムの「ぴーひょろーぴー」というFAXに似た音から始まる事をいまでも思い出す。その後数年でADSLとなったがそれでも実質10Mbps以下、またイントラネットは100Mbps以下の規格である100BASE-TしかないのでLANケーブルもCAT.5のケーブルが一般的であったし必要十分な規格。このため事務所のLANケーブルの大半はこのCAT.5のケーブルとなった。

つまりこのCAT.5のケーブルではどんなに早いインターネット契約をしても、イントラネットが1000BASE-Tでも、流れてくる情報のやり取りは100Mbpsが上限でこれ以上は制限がかかる。そのことに気づいたのが一昨日であり、特にプロバイダーを変えたわけもなくケーブルをCAT.6Aに変えただけで突然冒頭のスピードアップと、社内一部のデーターのやり取りも早くなったのである。遅かった原因がわかったが、20本以上あるケーブルを今すぐ変えずに、来年事務所を移転するまではこのままのケーブルで行なう。新たなLAN構築ではCAT.6AかCAT.8で行なう予定。

ケーブル・・・これは盲点であった。事務所のLANケーブルは全てCAT.5E※だと思っていたのでまさかCAT.5が大半を占めていると思っていなかった。これは「緑の家」ではすでに20年くらい前から設計図書にはLANケーブルはCAT.5E以上でPF管での配線と明記しているくらい普通にCAT.5を使っている認識はなかった。

※CAT.5Eでは簡易的に1000BASE-Tに対応しており最大1000Mbpsが可能なので今のところ問題無い。現在の「緑の家」はCAT.6A以上(最大10Gbps)の配線指定になっているので当面問題無いだろう。

LANケーブルの規格は下の表の通りであり、CAT.8のケーブルを使っていればまず安心と考えがちだが、現在市販中のCAT.8のケーブルでもコネクター(ジャック端子)は本来の正規規格でなく現在のRJ-45のままであるため、本来のスピードにはならない。よって現在最も現実的でコストも比較的安価なCAT-6Aのケーブルを施設しておけば当面(15年)くらいは問題無いと思われる。よって「緑の家」でも数年前からケーブル標準指定はCAT.6AまたはCAT.7となっている。少しのことだが一度配線すると取り替えは大変なので設計では気をつけたい。

上の表のとおりコストが高く線が太く扱いにくいCAT.8を使っても、現在の仕様ではコネクターがRJ-45である以上CAT.6Aでも全く変わりない速度結果が様々なところで実測公開されている。よって特別ご要望がない限り、ケーブルはCAT.6A、CAT.7としている・・・が、GG45(mode2)の配線とジャックが簡単に手に入るようになったらCAT.8に移行したい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする