ちょうど1年前に新たな基礎断熱方法を取り入れると宣言しました。その時は新潟県より寒い地域からと・・・。しかし来年から新潟県の住宅にもAグレードなら上の基礎、Bグレードならシングル配筋のべた基礎で上のような断熱も両方ご希望により従来の基礎断熱とともに併用※します。
※おのおの一長一短があるので。
ちょうど1年前、4連載で上の基礎断熱にいたる経緯を御ご案内しました。読んでいない方は改めてしたのブログをご覧ください。
で・・・なぜ今なのか?
それは超高断熱の基礎は一般的な内断熱ですと基礎周囲からの(地中に奪われる熱ではなく)熱流量の裏付けが数値として確認できた為です。
昨年に続き本年度の冬は、Bグレードの基礎周囲から逃げる熱流量の実測を開始しました。まだたった数日ですが、昨年と同じような結果に事務所内では「やっぱり・・・」となりました。
上の一日だけで、基礎断熱から逃げる熱は、地中ではなく基礎外周部に向かう熱を抑えることが重要だとわかります。詳細の説明は年内に連載でお伝えしますが、先ずは速報として「緑の家」の今後のスタンスをアナウンスいたします。
今回の実測のポイントは、新潟県で一般的な平野部の分譲地(田んぼを造成した)で建築され住宅で、築後4年経過して床下の地面が安定した「緑の家」です。だからこそ説得力のあるデータであると思います。
今回の測定のきっかけは当事務所スタッフMの発案です。当事務所にいると自然と実務者と研究者の混じった感覚になるのでしょうね。・・・嬉しい限りです。