これからはメンテナンスの配慮がモノづくりの基本

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

事務所のトイレの換気扇を新しい物に換えました。

取り替え前の換気扇はパナソニックではなくナショナルとある。

14年間使用した天井付換気扇。特段壊れた訳でもありませんが、ファンの羽についた汚れが落ちないので、天井からはずして分解しようと思いましたが、万一設置できない事も想定して、新しい換気瀬を用意しつつ、取り外しにかかります。

新しい換気扇はDCモーターを使った定風量タイプの羽が洗える換気扇。ACモーターもありましたが、風量が最大で80m3/hで且つ圧力損失が10Paかかると70m3/hになり20Paかかる50~60m3/hと下がって換気に時間がかかります。

「緑の家」もそうですが、トイレの換気扇は短時間で臭いが排出できるように、一般住宅の換気扇の倍(100m3/h以上)を確保しております。そこで選んだのがDCモータータイプの換気扇。DCモータータイプの換気扇は、定風量とする制御がなされている事が売りですから、下のグラフのように

圧力損失が80Paの時でも5Paの時でも風量が100m3/hになるように制御されております。但し80Pa時の消費電力は5Pa時の3倍の9.3Wとなります。しかしカタログには0Pa時の3wと書かれ、DCモーターは3倍省エネと宣伝されることもあります。

一方ACモーターは消費電力固定で風量が減っていく仕様なので、圧力損失にかかわらず風量を固定したい場合は、使いにくいタイプです(10年前は当たり前だった)。

代表的な200角タイプの天井換気扇のACモーターで50Pa時の風量は、53m3/hで消費電力は7.8w。一方先ほどの上の表からDCモーターの天井換気扇の50Pa時の風量は100m3/hで消費電力は9.3w程度になりACモーターより消費電力は高くなるのですが、風量が倍になるので、ACモーター換気扇より効率は高く省エネと呼んでも良いことになります。

さて本題ですが、

最近の設備機器のトレンドは

「メンテナンス性が高いこと」

です。

前面パネルは2分割。左がフィルターになる。

まず最初に換気扇の一番手前のところにフィルターがあること。これがあるだけで中のファンが汚れないので大変助かります。しかしフィルターがあっても数年後にはそれを通過してファンの羽が汚れます。室内空気は意外と汚く、塵や綿埃が羽に着くとなかなかとれません。そこでこの機種は・・・

換気扇の肝である羽が一般の人でも簡単?にとれるようになっております。この種類では前面パネルをとり、Aのガイドをとり、Bのつまみを倒すことで・・・

完全にファンが外せます。この状態なら、使い古しの歯ブラシなどで水洗いできます。

今までついていた古い換気扇は、殆どねじを外しモーターまでとりましたが、この羽を本体からとることができませんでした。

普通の人が、2.4mの高さにあるこの換気扇を外すことが簡単かどうかわかりませんが、とにかく設備はメンテナンスができるように改善することがトレンドです。

換気扇はおおよそ15年以上は保つように設計されており、その稼働している間、前面フィルターがない場合は2年一回は羽の汚れを落とすことが良いと思いますが、殆どの家では無理でしょう。フィルターあり換気扇をつかっても5年に一度ファンの掃除がよいとおもいます。羽が汚れると軸が偏摩耗し寿命が縮まります。

ところで・・・我田引水・・・

「緑の家」の床下、排水管などは高基礎のおかげで、とても床下メンテナンス(お掃除)が簡単です・・・というよりメンテナンスしやすいように設計されているのが「緑の家」です。時代がようやく「緑の家」に追いついて来ましたね。

今回天井扇は自分で電気配線を取り外して換えました。これができるのも、4年前に電気工事士の免許を取ったおかげです。ホントありがたい・・・免許です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする